
コロンビアで現職大統領と大統領当選者が選挙結果を巡って正面衝突し、政権移譲手続きが中断される前代未聞の事態が起きた。コロンビアの左派、グスタボ・ペトロ大統領が不正選挙の疑惑を繰り返し提起し、選挙結果を受け入れない姿勢を示す中、右派のアベラルド・デラエスプリエジャ次期大統領は「クーデター勢力と同席することはできない」と強く抗議した。政治的に「犬猿の仲」とされる両者の対立は、政権移行の過程にまで影響を及ぼしているとみられている。
8日、AP通信と現地メディアのエル・コロンビアーノは、デラエスプリエジャ氏が前日「SNS」に投稿した動画で、ペトロ政府と進めていた政権移譲手続きである「エンパルメ(empalme)」を中断すると明らかにしたと報じた。同氏は「ペトロ氏はなんとしても権力を維持しようとする計画を実行しており、これは事実上のクーデターだ」とし、「国民の意思を否定する者たちと同じテーブルに着くことはできない」と述べた。また国際社会には、8月7日に予定されている政権移譲過程を監視するよう要請し、支持者には「就任日まで民主主義を守るために抵抗しよう」と呼びかけた。
今回の対立の直接的な引き金は、ペトロ氏が大統領選の結果に異議を唱えたことだ。 同氏は先月21日に行われた大統領選決選投票で、自身の政治的後継者であるコロンビアのイバン・セペダ上院議員がデラエスプリエジャ氏に約25万票差で敗れた後、この結果を受け入れられないとする投稿を相次いで行っている。また。デラエスプリエジャ氏が「外国の支援によって選出された」とし、「イスラエルの民間情報企業の介入があった」という疑惑を提起した。しかし、これを裏付ける明確な証拠は示せていない。
国際選挙監視機関は不正選挙の可能性を認めていない。欧州連合(EU)選挙監視団は開票過程の透明性と効率性を高く評価し、アメリカのカーターセンターも選挙結果集計システムが「信頼でき、透明で、全過程が追跡可能だ」と述べた。このため、デラエスプリエジャ氏はペトロ氏が選挙管理当局が公式に認証した結果と大統領当選者資格まで否定していると反発している。同氏は中南米地域の独裁者たちを挙げ、「ペトロ氏はキューバのカストロ兄弟、ベネズエラのウゴ・チャベス氏、ニカラグアのダニエル・オルテガ氏のように権力に執着している」と批判した。
双方の衝突は行政手続きにも影響を及ぼしている。エンパルメは退任する政府が次期政府に予算、契約、政府事業、行政運営資料などを引き継ぎ、行政の空白を最小限に抑える手続きだ。しかし最近、二人の間の政治的対立が激化する中、対面協議は事実上停止している。ただし、デラエスプリエジャ氏側は公式文書や電子システム、機関報告書などを通じた資料の引き継ぎは続けると明らかにした。ペトロ政権も、正式な手続きに沿った情報提供は継続する意向を示している。













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