
ピックアップトラックを選ぶときは、積載量やけん引力から比較しがちだが、実際の使い勝手を左右するのは荷台をどう分け、どう活用できるかだ。各ブランドは荷台構造にそれぞれ異なる答えを出しており、中には一度姿を消した後、名前を変えて復活したアイデアもある。ホンダ、シボレー、ラム、フォードがそれぞれの方法で形にした荷台の工夫をまとめた。
ホンダは荷台の中に隠れた収納空間を作った
ホンダ・リッジラインは、荷台の床下に容量7.3立方フィートのインベッドトランクを備えている。排水栓が付いているため、氷を入れてテールゲートパーティー用のクーラーボックスとしても使える。さらに、横にも下にも開くデュアルアクションテールゲートを組み合わせ、ユニボディ構造によって乗用車に近い乗り心地も実現している。荷台とは別に施錠可能な収納空間を確保している点で、ほかのピックアップトラックとは異なる構造だ。

シボレーのミッドゲートは、折りたたむと約8.2フィートまで広がった
シボレー・アバランチのミッドゲートは、荷台と後部座席の境界をなくす発想から生まれた。2002年型アバランチは、標準で5.3フィートの荷台を備えていたが、後部座席と荷台の間にあるミッドゲートを折りたたむと、荷台の長さを約8.2フィートまで広げられた。アバランチの生産終了後、しばらく姿を消していたこの構造は、近年シボレー・シルバラードEVとGMCシエラEVのミッドゲート機能として再び採用されている。

ラムボックスは、雨天でも使いやすいロック付き収納を備える
ラムトラック専用仕様のラムボックスは、荷台の左右サイドレールに内蔵された収納ボックスだ。6フィート4インチのベッドでは8.6立方フィート、5フィート7インチのベッドでは7.3立方フィートの収納スペースを備える。防水設計で、雨水が入り込んでも取り外し可能な排水栓から水を抜くことができ、ロック機能に加えて遠隔で施錠・解錠できるオールセキュア中央ロックシステムも採用している。ふたを開けると自動で点灯するLED照明や115ボルトの補助電源コンセントも備え、夜間作業や電動工具の使用にも対応する。

フォードのフレックスベッドは、角材で自分仕様の荷台を作れる
フォード・マーベリックのフレックスベッドは、荷台の左右の壁面に一般規格の2×4材、2×6材を差し込める溝を設けた構造だ。縦溝と横溝に角材をはめ込めば、荷物が前方へ動かないようにする仕切りを作れる。横方向に角材を渡せば、その上に合板やはしごのような平たい荷物を載せる2段の棚も組める。自転車ラックや釣りざお用の収納のように、用途に合わせた構造を自分で組み、次の週末にはすべて取り外して別の形に作り直すこともできる。荷台ライナーに刻まれた溝を使うため、元に戻すのも難しくない。

隠れたトランク、折りたたみ式ミッドゲート、防水収納、角材で組む自分仕様の構造まで、ブランドによって荷台への考え方はさまざまだ。ピックアップトラックを選ぶときは、積載量の数字だけでなく、こうした荷台構造も併せて確認すれば、実際の使い方に合った1台を選びやすくなる。













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