
トルコ・アンカラで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席したウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は7日(現地時間)、「ウクライナがNATOに加盟すれば、同盟の防衛力を大きく強化できる」と述べ、改めて加盟の必要性を訴えた。
同日、ウクライナはロシアが実効支配するクリミア半島に430機以上のドローンを投入し、タンカーを炎上させるなど大規模な攻撃を実施した。ドローン運用能力の高さを示す狙いがあったとみられる。
ゼレンスキー大統領は同日、NATO防衛産業フォーラムで演説し、「欧州で最も高度な戦場対応能力を持つ国をNATOの外に置くのは適切ではない」と述べた。その上で、「ウクライナ軍が実戦を通じて培った独自の防衛能力は、NATOの集団防衛体制をさらに強化する」と強調した。
2014年のロシアによるクリミア半島併合以降、ドローン産業の育成を進めてきたウクライナは同日、200キロ以上を4時間以上飛行する長距離ドローンを使い、ロシアのタンカー8隻を攻撃したと発表した。
ゼレンスキー大統領は、「毎月平均3万人のロシア兵をドローンで撃退し、ロシア軍のシャヘドドローンの90%以上を毎日迎撃している」と主張した。さらに、「世界で唯一、毎日数百機のドローンによる攻撃に対処できる能力を持つのはウクライナだけだ」とした上で、「ウクライナがNATOの集団安全保障体制に統合されれば、すべての加盟国の防衛力は一層強化される」と強調した。
また、ロシアがウクライナの首都キーウへのミサイル・ドローン攻撃を強化していることを受け、「我々はほかのことは自力で対応できるが、防空についてはパートナー国の決断が必要だ」と述べ、支援を求めた。その上で、「今回のNATO首脳会議の主要な成果の一つが、ウクライナの防空支援に向けたより強い意思と、さらなる具体的な決定となることを期待している」と述べた。
さらに、「欧州はロシアの弾道ミサイルに対抗する防空システムを構築しなければならない」とし、パトリオットシステムは優れた装備だが、欧州独自のミサイル生産体制を早急に整備する必要があるとの認識を示した。
一方、ウクライナのNATO加盟に否定的なドナルド・トランプ米大統領は、NATO首脳会議でロシアとウクライナの首脳双方と会談したことを明らかにし、「双方とも交渉を望んでいるが、あまりにも時間がかかっており残念だ。近く何らかの進展があるだろう」と述べた。













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