「警報が鳴る中、7億円の宝石が消えた」仏美術館を襲った11分間

フランスの有名美術館に覆面姿の窃盗団が侵入し、わずか11分で数億円相当の宝石を盗んで逃走する事件が発生した。事前に綿密な計画を立てていたとみられる一味は、警備システムの隙を突いて短時間で犯行に及び、姿を消した。
AFP通信やフランス24などが7日(現地時間)に報じたところによると、5日午前5時30分ごろ、フランス北東部ウィンゲン=シュル=モデールにあるラリック美術館に、覆面をした人物らが押し入った。
一味は美術館の展示室にある6つのガラスケースを破壊し、展示されていた宝石約20点を瞬く間に盗み出した。美術館内にとどまっていた時間は、わずか11分だった。
現時点で被害額は正確に集計されていないが、現地メディアは少なくとも数百万ユーロ、多い場合は400万ユーロ(約7億4,000万円)に達する可能性があると伝えている。
美術館の警備体制の甘さが被害を大きくしたとの指摘も出ている。
犯行当時、美術館の警報器は大きな音で鳴っていたが、警備会社はすぐに通報しなかったという。
警備会社が遅れて独自の確認手順を進めている間、現場に最初に到着したのは清掃スタッフだった。
結局、このスタッフが現場を目撃して警察に通報したことで、無人警備会社の対応が批判を浴びている。
ウィンゲン=シュル=モデールのクリスチャン・ドルシュナー市長は現地メディアのインタビューで、警備会社の無責任な対応を強く批判した。
また、「窃盗犯らが美術館全体を荒らし回り、警報器が相次いで鳴っていたにもかかわらず、警備会社は何もしていなかった」とし、「私たちは大手警備会社に高額な費用を支払っているのに、このような結果になった」と憤りをあらわにした。
さらに、犯人らが宝石だけを選んで狙った点から、プロの窃盗団による犯行の可能性が高いとの見方も示した。
美術館側は公式サイトを通じ、盗難事件の影響で当分の間休館すると発表した。
2011年に開館したラリック美術館は、世界的なガラス工芸家であり宝石デザイナーでもあるルネ・ラリックを記念する施設だ。現在、最高級の芸術品約650点を所蔵している。













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