「撃墜したはずのドローンに殺された」...米軍死者17人、トランプ氏は”今夜も強烈に攻撃”

ドナルド・トランプ米大統領は19日(現地時間)、ワールドカップ決勝の観戦を終え、米メリーランド州のアンドルーズ統合基地に到着した後、記者団の取材に応じた。
背景には、米中央軍が公開した米海軍空母打撃群の訓練の様子が映っている。米軍は15日、イランの港湾や沿岸地域を行き来する船舶に対する海上封鎖を再開し、現在、中東地域に軍艦約20隻と数百機の軍用機を展開していると明らかにした。
米国とイランの衝突が激化する中、撃墜されたイラン製ドローンを処理するために制御爆破を行っていた米兵1人が、飛散した破片を受けて死亡した。
イランとの戦争が始まって以降、死亡した米兵は17人となった。
トランプ大統領は、米兵が死亡したとの報告を受け、「非常に残念に思う」と述べた。
その一方で、米軍はイランの核兵器開発を阻止するために戦っていると強調し、「イランは軍事的にほぼすべてを失った。今夜も非常に強烈な攻撃を加えた」と語った。
米軍はイランへの空爆を9日連続で実施し、軍事的な圧力を一段と強めている。
米中央軍は19日、イラク北部で前日に撃墜したイランの一方向攻撃型ドローンを処理していた際、米兵1人が死亡し、別の1人が軽傷を負ったと発表した。
中央軍によると、ドローン内部に残っていた不発弾を制御爆破する過程で事故が発生した。負傷した兵士は治療を受けている。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は米当局者の話として、死亡した兵士は爆発物処理の専門要員ではなかったと報じた。
ドローンを爆破した際に飛散した残骸や破片が、現場にいた兵士を直撃したとみられている。米軍は現在、詳しい事故原因を調査している。
今回の死者は、先月、米国とイランが停戦に合意した後、再び戦闘が激化する中で発生した。
両国はホルムズ海峡や中東各地の米軍基地を巡り、空爆やミサイル、ドローンによる攻撃を応酬している。
ヨルダンで発見された遺体、確認されれば死者18人に

イランの攻撃を受けたヨルダン・アズラクのムワファク・サルティ空軍基地では、米兵2人が死亡し、1人が行方不明となった。
現場では、行方不明となっている米兵のものとみられる遺体が発見され、現在、身元確認が進められている。
前日の17日には、イランがヨルダン国内の軍事基地をミサイルとドローンで攻撃し、米兵2人が死亡、1人が行方不明となった。
先月の停戦合意以降、イランによる直接攻撃で米兵の死者が出たのは初めてだった。
米軍は攻撃現場を捜索していた際、身元が確認されていない遺体を発見した。
米当局者は、この遺体が行方不明となっている米兵のものである可能性が高いと説明した。
米国防総省は、デラウェア州のドーバー空軍基地で行われている軍の検視官による身元確認の結果を待っている。
遺体が行方不明の兵士のものと確認された場合、今回の戦争による米軍の死者は18人に増える。
現在、公式に確認されている死者は、ヨルダンでの攻撃による2人と、イラクでの事故による1人を含め、計17人となっている。
米軍はヨルダンへの攻撃をイラン革命防衛隊によるものと断定し、報復空爆を実施した。
中央軍は、イランの沿岸監視施設や防空網、海上戦力、ミサイル・ドローンの保管施設などを攻撃したと発表した。
イランも、ヨルダンやクウェート、バーレーンなど、米軍が駐留する中東諸国に向けてミサイルやドローンを発射した。
ヨルダン軍は、自国に向けて飛来したイランのミサイル3発を迎撃し、残る1発は人の少ない地域に落下したと発表した。
トランプ氏「強烈に攻撃」…F16・F35を中東へ増派

米国はイランとの衝突激化を受け、F16戦闘機やF35ステルス戦闘機、空中給油機を中東地域へ追加配備している。
一部の戦力がイスラエルの空軍基地に展開される可能性も指摘されている。
米軍は19日午後7時から、イランに対する新たな空爆を開始した。
9日連続となった今回の攻撃について、中央軍は、ホルムズ海峡を航行する商船や民間船員への攻撃に使用されるイランの軍事能力を低下させることが目的だと説明した。
米国は中東に戦闘機や空中給油機を追加で配備している。
米当局者によると、ドイツに配備されていた米空軍のF16戦闘機と、英国に展開していたF35ステルス戦闘機が中東へ移動している。空中給油機も追加投入される予定だ。
今回の増派は、ヨルダンで米兵が死亡する前から進められていた。
しかし、米軍の死者が相次ぎ、トランプ大統領も追加攻撃の意思を明確にしたことで、米国の対応がさらに強硬になる可能性が高まっている。
トランプ大統領は14日に開かれたホワイトハウスでの会議で、地上部隊の投入や空爆の拡大、イランの地下核施設を攻撃する案などについて報告を受けたとされる。
米軍の死者が増え、戦闘機や空中給油機まで中東へ移動していることから、米国が従来の報復空爆を超えて、作戦範囲を拡大するとの見方も出ている。
トランプ大統領はワールドカップ決勝の観戦を終えてワシントンへ戻った直後、死亡した米兵を「偉大な愛国者」と呼び、哀悼の意を表した。
その一方で、イランの軍事力は大きく破壊されたと主張し、攻撃を中止する考えがないことを示唆した。
先月締結された米国とイランの停戦合意は、事実上崩壊した状態にある。
両国が軍事施設だけでなく、橋や発電施設、海水淡水化施設などのインフラまで攻撃し、戦闘機の増派にも乗り出したことで、全面戦争が再開するとの懸念が一段と高まっている。
















コメント0