クウェート軍「イランのドローンを迎撃中」
革命防衛隊、レーダーと格納庫攻撃を主張

イスラム革命防衛隊はドナルド・トランプ アメリカ大統領のイラン空爆に対する報復として、クウェート米軍基地を攻撃し、MQ-9 リーパー 無人機複数機に火災が発生したと主張した。クウェート軍はイランが発射したドローンを迎撃中だと明らかにしたが、革命防衛隊が言及した米軍早期警戒レーダーとMQ-9格納庫の被害状況は確認されていない。
20日(現地時間)ロイター通信とイランメディアなどによると、革命防衛隊はドローンを使用してクウェート アリ・アル・サレム空軍基地の米軍施設を攻撃したと発表した。
革命防衛隊は米軍の早期警戒レーダーを完全に破壊し、航空機器・部品倉庫とMQ-9格納庫を攻撃したと主張した。さらに攻撃過程でMQ-9複数機に火災が発生したと述べた。
しかしアメリカ側はレーダー破壊やMQ-9の被害を確認していない。革命防衛隊も攻撃映像や衛星写真など具体的な戦果を証明する資料を公開していない。クウェート軍もイランのドローンに対応中だという事実のみを明らかにし、アリ・アル・サレム基地の被害状況は公表していない。
クウェート軍総参謀本部は公式「X」アカウントを通じて自国の防空網がイランの発射したドローンを迎撃中だと発表した。住民が聞いた爆発音は防空システムの迎撃過程で発生した可能性があるとし、当局の安全指針に従うよう求めた。
アリ・アル・サレム空軍基地はクウェート首都から西に位置する米軍の主要中東拠点だ。米軍はここを航空作戦や兵力・物資輸送、情報・監視・偵察任務に活用してきた。MQ-9の現地離着陸と整備を担当する部隊もこの基地で活動していた。
革命防衛隊は今回の攻撃をトランプ大統領が指示したイラン本土空爆への対応と位置付けた。またクウェート住民に米軍駐留への反対を呼びかけ、米軍部隊を攻撃対象に指定した。
レーダーと格納庫を狙ったイラン…事実なら作戦に支障
MQ-9 リーパーは長時間空中滞在が可能で、標的を探知し精密誘導兵器を運用する米空軍の主力無人機だ。米軍は中東で敵対勢力の動きを監視し、必要な場合は直接攻撃するためにMQ-9を投入してきた。
アリ・アル・サレム基地ではMQ-9の整備と離着陸を担当し、アメリカ本土の操縦要員が衛星通信を通じて実際の任務を遂行する。格納庫と支援施設が被害を受けた場合、米軍は無人機を他の基地に移動させるか、偵察・攻撃任務を縮小せざるを得ない可能性がある。
早期警戒レーダーも基地に向かうミサイルやドローンを探知する核心装置だ。革命防衛隊の主張通り、レーダーとMQ-9施設を同時に狙った場合、防空網の探知能力を低下させた後、航空資産を攻撃しようとした可能性がある。
これに先立ち、イラン防空当局は同国西部と南部でMQ-9複数機や偵察用ドローンを撃墜または強制着陸させたほか、巡航ミサイルも撃墜したと主張した。イラン国営Press TVと国営IRNA通信は19日西部地域で撃墜したというMQ-9の残骸写真も公開した。
しかし、アメリカはその物体が実際にMQ-9なのか、無人機を失ったのかを確認していない。今回のクウェート基地攻撃主張とイラン国内でのMQ-9撃墜主張は別の事件であるため、区別する必要がある。
革命防衛隊は以前にもアリ・アル・サレム基地の米軍施設と早期警戒レーダーを攻撃したと発表している。今回の発表が別の追加攻撃なのか、先の攻撃の戦果を拡大して再公開したものなのかは不明だ。攻撃時刻と使用したドローンの種類も具体的に明らかにしていない。
周辺国の米軍基地に広がる報復戦
トランプ政権はイランのミサイル・ドローン発射施設と指揮所、防空網、沿岸監視システムを狙った空爆を9日連続で続けている。米中央軍はイランがホルムズ海峡の商船と民間船員を攻撃する能力を弱体化させることが作戦目的だと明らかにした。
イランはこれに対抗し、クウェートやヨルダンなど周辺国の米軍基地への攻撃範囲を拡大している。革命防衛隊は、先日、ヨルダン国内の米軍装備と施設も攻撃したと主張した。
バーレーン国営放送も自国の防空システムがイランの攻撃に対応中だと伝えた。バーレーン内務省は全国に再び警報サイレンを鳴らし、住民に正常化宣言があるまで安全指針を守るよう呼びかけた。
イランの報復攻撃がクウェート米軍基地一か所を超えて湾岸地域に拡大し、アメリカと協力する周辺国も直接的な安全保障上の脅威にさらされている。トランプ大統領がイラン本土空爆を拡大するほど、イランが周辺国米軍基地を攻撃する悪循環も激化する恐れもある。
ただ、イランが主張したMQ-9複数機の火災とレーダーの完全破壊はまだ検証されていない。アメリカの公式発表や商業衛星写真など独立した資料が出るまでは、革命防衛隊の主張として扱う必要がある。
















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