「プーチンの至宝、墜ちる」ウクライナF-16、ロシア主力戦闘機Su-35を“初撃墜”

ウクライナ空軍のアメリカ製F-16戦闘機がロシアのスホーイ(Su)-35戦闘機を撃墜した事実を米軍最高位将軍が初めて確認した。ウクライナがF-16を実戦配備した後、ロシア戦闘機を空対空交戦で撃墜した初の事例だ。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が核心提供戦力として運用してきたSu-35が西側から支援を受けたF-16にやられたという点でも象徴的だ。
ダン・ケイン米統合参謀本部議長は21日(現地時間)上院歳出委員会公聴会でウクライナの防空能力を説明し、「最近ウクライナF-16がロシア戦闘機を撃墜した初の空対空事例があった」と明らかにした。
ケイン議長が言及した交戦は8日に発生したSu-35撃墜事件とされる。当時ウクライナ空軍は「ロシアの空中テロリストをもう一人排除した」とし、Su-35撃墜事実を発表したが、どの戦闘機や武器を使用したのかは公開しなかった。
ロシア側の軍事ブロガーもSu-35の損失を認め、操縦士が脱出してロシア軍の統制地域に戻ったと主張した。その後ウクライナF-16が撃墜に関与したとの報道が相次いだが、両政府はこれを公式に確認しなかった。
ケイン議長の今回の証言により推測に留まっていたF-16撃墜説は事実となった。ただし彼はミサイルの種類や発射距離、探知・追跡過程など具体的な交戦状況は公開しなかった。
約140億円台のSu-35…プーチン空軍の核心提供戦力

撃墜されたSu-35はロシアが制空権掌握と長距離空対空任務に投入する双発4.5世代戦闘機だ。強力なレーダーと高い機動性、多様な空対空・空対地武装を備えている。
契約条件と整備・訓練パッケージによって価格差はあるが、1機あたりの価格は最大8500万ドル(約138億円)と推定される。プーチン大統領が率いるロシアは5世代戦闘機Su-57を十分に確保するまでSu-35を核心提供戦力として運用してきた。
Su-35は特に長距離空対空ミサイルR-37Mを運用できるため、ウクライナの操縦士にとって大きな脅威とされてきた。ロシア軍はこの機体を空中パトロールやミサイル発射、前線近くで作戦する攻撃機の護衛などに広範囲に投入した。
ウクライナはロシアの全面侵攻以降約2年間西側にF-16支援を要請してきた。ベルギーやデンマーク、オランダ、ノルウェーなどが自国で運用していた機体を提供し、最初のF-16は2024年8月にウクライナに到着した。
ウクライナ軍はこれまでF-16をロシアの巡航ミサイルやドローン迎撃、地上標的攻撃などに投入してきた。しかしロシア戦闘機を空中で撃墜した事実が確認されたのは今回が初めてだ。
F-16がSu-35を捕まえたという事実は、ウクライナ軍が西側戦闘機を単なる防空任務を超えて空対空交戦に活用するレベルまで運用能力を引き上げたことを示している。ロシアがウクライナ戦争で空中優位を誇示してきたため、プーチン大統領とロシア空軍にとっては面目を失った戦果でもある。
ドッグファイトかは不明…武装・交戦距離公開せず

ただし今回の交戦を近接旋回戦である「ドッグファイト」と断定するのは難しい。現代の戦闘機は互いを肉眼で確認する前にレーダーと長距離ミサイルで攻撃することが多い。
ウクライナF-16は一般的にAIM-120アムラーム中距離空対空ミサイルとAIM-9サイドワインダー短距離ミサイルなどを運用できる。実際の交戦では地上レーダーや他の防空システムが標的情報を提供した可能性もある。
ウクライナは地対空ミサイルと戦闘機、レーダー、電子戦装置をつなげた多層防空網を構築してきた。ケイン議長も今回の撃墜事例を紹介し、さまざまな防空手段が隙間を埋めるシステムの重要性を強調した。
ロシアは開戦以来Su-35を何機か失っている。ウクライナの地対空ミサイルに撃墜されたり、ロシア軍の誤射で墜落した事例が報告されているが、ウクライナF-16との空対空交戦で失った事実が確認されたのは初めてだ。
今回の戦果はウクライナ空軍にとって象徴的な意味が大きい。F-16はロシアの防空網と長距離空対空ミサイルの脅威のため前線深く進入することに制約を受けてきた。それでもロシア主力提供戦闘機を撃墜し、限られた範囲ながら空中戦でも成果を上げられることを証明した。
ただし一度の撃墜が全体の制空権構図を変えたとは見なせない。ロシアは依然としてより多くの戦闘機と長距離ミサイル、早期警戒資産を運用している。ウクライナも機体と熟練操縦士、空対空ミサイルを引き続き確保する必要がある。
それでも米軍最高位将軍がF-16のSu-35撃墜を直接確認し、ウクライナ戦争の空中戦記録には新たな指標が打ち立てられた。プーチン大統領が自国の核心提供戦力として掲げたSu-35がウクライナF-16の初の空対空戦果となった事実もロシアにとっては痛手だ。今、関心はF-16がどのような武装と戦術でロシア戦闘機を捕まえたのかに集まっている。















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