
フォードが中国の吉利汽車と手を組み、ヨーロッパで電気自動車とプラグインハイブリッド車を共同生産すると23日(現地時間)に電気自動車メディアのElectrekが報じた。
両社はスペインのバレンシア工場に新しい合弁会社を設立し、ヨーロッパ市場向けの新エネルギー車を生産することで合意した。この合弁はフォードのヨーロッパ戦略の再編と連動している。両社はバレンシア工場の余剰生産能力を活用し、年間約50万台を生産できる体制を検討中だ。規制承認手続きが残っているが、提案された構造通りであればフォードが合弁会社の株式66%を、吉利汽車が34%を保有することになる。
生産車種も明らかになってきた。フォードはフォードブランドの新しいマルチエネルギー電気クロスオーバーをバレンシアで製造する計画だ。吉利汽車は電気SUV2種をこの工場で生産する。別途、フォードはブロンコファミリーに加わる新しい小型SUVも同じ工場で生産することを決定した。フォードはこのモデルを「頑丈で小型、冒険志向の」ブロンコとして紹介している。
両社は2027年上半期から生産準備に入り、最初の車両は2028年に生産ラインから出る見込みだ。それまでバレンシア工場ではヨーロッパ内販売上位のプラグインハイブリッド車であるフォードクーガの生産が継続される。
フォードは新しいブロンコをプラグインハイブリッド車を含む多様なマルチエネルギーパワートレインで展開する計画だ。電気クロスオーバーも2028年に発売される予定で、吉利汽車のGEAプラットフォームを基に電気車とプラグインハイブリッド車バージョンが登場すると予想されている。
吉利汽車の現地生産拡大も同時に進行する。吉利汽車の新しい電気SUVのうち1種は2025年中国販売1位の電気車であった吉利EX2のリバッジモデルE2になる可能性が指摘されている。ヨーロッパ現地生産が始まれば、吉利汽車は販売拡大のための生産拠点を確保することになる。
フォードは今回の協力の理由をコスト競争力に求めている。両社はバレンシア工場に生産量を集約し、車両あたりの生産コストを下げ、BYDやMGなどの中国企業の低価格電気車攻勢に対抗する計画だ。フォード・ヨーロッパのジム・バウムビック社長は、ヨーロッパ生産に共に投資する意志のあるパートナーを選んだとし、ヨーロッパで製造し、ヨーロッパのために競争し、同じルールの下で事業を展開することが重要だと述べた。
政策の変化を待たないというメッセージも発信した。バウムビック社長は政策改編の議論が終わるまで待つ時間がないとし、ヨーロッパ製造業を回避せずに強化する競争力のある産業体系を現在構築中だと語った。
今回の合弁は単なる生産提携を超え、技術協力の可能性も残している。フォードは新しい車両が「卓越したデジタル体験」を提供すると明らかにし、先に両社は自動運転や先進運転支援システムなどの新技術共有を議論したことがある。
これによりバレンシア工場はフォードのヨーロッパ電動化戦略と吉利汽車の現地化戦略が交差する拠点となる見込みだ。フォードは余剰工場を活用してコスト構造を改善し、吉利汽車はヨーロッパ内生産基盤を確保しながら、それぞれが必要とする課題を同時に解決することになった。















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