
若年のがん患者が増加している要因の一つとして、「睡眠不足」が指摘された。
世界的に「早期発症がん」が増加している。早期発症がんとは、50歳未満の成人に発症するがんを指す。かつて、がんは加齢とともに発症する病気と考えられていたが、近年は若年層での発症率が目立って上昇している。
英国ガーディアンが30日(現地時間)に伝えたところによると、29日に米国・シカゴで開催された「米国臨床腫瘍学会年次総会」で、不規則な睡眠パターンと若い世代のがん発生との相関関係を調査した研究結果が発表された。米MDアンダーソンがんセンターの研究チームは、18〜50歳の成人1,800万人以上の健康データを分析し、睡眠不足と早期発症がんとの関連性を明らかにした。
研究では、睡眠の質が低下している人は早期発症の大腸がん、乳がん、子宮がん、卵巣がんに罹患するリスクが高いことが示された。不眠症と診断された場合、今後5年以内にがんに罹患するリスクは最大3倍高まるという。
研究チームは、「睡眠障害は早期発症がんのリスクを評価する上で、臨床的に重要な指標となる」としたうえで、「睡眠は改善可能な危険因子であるため、引き続き研究が必要だ」と述べた。
ベタースリープ・クリニック(英国)の責任者、デイビッド・ガーリー氏は、「今回の研究は関連性を示したものであり、睡眠障害が実際にがんを引き起こすことを証明したわけではない」と指摘した。
また、「睡眠不足が生理学的な変化をもたらす可能性はあるものの、十分な睡眠が取れなければ健康的な生活習慣を維持すること自体が難しくなり、その結果としてがんリスクが高まる可能性もある」と説明した。
例えば、十分な睡眠が確保できないと、睡眠中に行われる免疫機能の回復が妨げられる。免疫機能が低下すれば、がんをはじめとする様々な疾患の発症リスクが高まる。
ただし、不眠症ががんを直接引き起こすとの結論を導くためには、長期にわたる追跡調査による検証が不可欠だとされている。














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