メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「デロリアン」「MC12」「ガヤルド」を手がけた伝説がついに売却へ…イタルデザインが迎える57年目の決断とは

山田雅彦 アクセス  

デザイン界の伝説「イタルデザイン」
フォルクスワーゲンの傘下を離脱
次なる行き先に業界の視線が集中

引用:イタルデザイン
引用:イタルデザイン

1968年の創業以来、数々の名車を手がけてきた「イタルデザイン(Italdesign)」が売却の危機に直面している。現在の親会社であるフォルクスワーゲングループ傘下のランボルギーニが、イタルデザインの売却を検討していると地元メディアが報じた。報道によれば、すでに検討段階を超え、実質的な売却プロセスに入っているとされ、自動車業界には衝撃が走っている。

この動きは、フォルクスワーゲングループの経営難と密接に関係している。グループ全体として電気自動車の販売台数は増加しているが、財政的には厳しい状況が続いており、ドイツ国内の主力工場閉鎖や大規模な人員削減も予定されている。そうした背景のもと、欧州を代表するデザインの名門までもが整理対象となってしまった。

引用:イタルデザイン
引用:イタルデザイン

資本浸食の果てに
再び中国企業の傘下か

イタリアの地元メディアによると、イタルデザインではすでに従業員に対するデューデリジェンスが開始されている。5月12日と19日には従業員および労働組合との会議が連続で予定されており、事実上、売却の準備が本格化している。

かつて世界の自動車デザインの聖地と呼ばれたトリノでは、近年海外資本による買収が相次いでいる。ピニンファリーナはインドのマヒンドラに、ベルトーネは2014年の破綻後に中国資本で再建されたものの、目立った成果を挙げられていない。

こうした状況下で、イタルデザインまでもが中国などの外資に買収されれば、トリノの自動車産業が築いてきた長年の誇りが崩れかねない。現時点で具体的な買収候補の名は明らかにされていないが、イタリアの自動車関連企業に対する中国資本の関心が続いていることを踏まえれば、イタルデザインがその傘下に入る可能性は高いとの見方が支配的だ。

この売却によって、世界の自動車デザインの勢力図が変化する可能性もある。

引用:イタルデザイン
引用:イタルデザイン

ガヤルドからMC12まで
自動車史に名を刻む存在の転機

イタルデザインは、ランボルギーニ・ガヤルド、BMW・M1、ロータス・エスプリ、デロリアン・DMC-12、マセラティ・MC12など、数々の名車を手がけてきた。名実ともに世界的なデザインハウスとして知られ、近年もフォルクスワーゲン傘下でコンセプトカーや先進的なプロトタイプのデザインを数多く発表してきた。

2010年にはランボルギーニが株式の90.1%を取得し、グループ内での長期的な成長が期待されていたが、13年を経て再び売却対象に。57年におよぶ歴史を持つこのデザインの名門が、次にどのような道を歩むのか業界全体が注目している。

果たしてイタルデザインは、この売却を転機に新たな再生への一歩を踏み出せるのか。それとも静かに歴史の舞台から姿を消すのか。イタリア・トリノの人々はもちろん、世界中の自動車ファンがその行方を見守っている。

山田雅彦
yamadam@kangnamtimes.jp

コメント0

300

コメント0

[モビリティー] ランキング

  • 【JMS2025】日産「サクラ」が太陽光で一年間最大3,000km!“自ら充電する”軽EVへ進化
  • 「BMW iX3旋風?」…6週間で3,000台突破!ノイエクラッセ時代の幕開け
  • 【衝撃】日産「フェアレディZ NISMO」中国投入へ…“日本の魂”が海を渡る
  • アストンマーティン、フロリダに「超豪華レジデンス」建設…マイアミ・東京に続く“第3の舞台”
  • あなたのブレーキが早く減る理由…寿命を縮める「5つの悪い運転習慣」とは?
  • 「差した瞬間、爆発!」テスラ車の充電でアダプターが粉々に…“非認証製品”使用に警鐘

こんな記事も読まれています

  • 【JMS2025】日産「サクラ」が太陽光で一年間最大3,000km!“自ら充電する”軽EVへ進化
  • 「BMW iX3旋風?」…6週間で3,000台突破!ノイエクラッセ時代の幕開け
  • 【衝撃】日産「フェアレディZ NISMO」中国投入へ…“日本の魂”が海を渡る
  • 「ATの寿命を縮める!?」…専門家が警告する“やってはいけない5つの習慣”
  • 「全然動かないんだけど!?」ドッグカフェで露わになったうちの犬の“省エネ魂”
  • 「鮮度保証だと!?」通行人に甘える子犬、その背後には待ち受ける“残酷な運命”に世界が激怒!
  • トランプ氏、プーチンに続き今度は習近平とも“軍事基地で会談”…異例の舞台選択に潜む思惑とは?
  • 「今日から男になる!」ドイツで“性別自己決定制度”施行→1年で2万2,000人以上が性別変更!

こんな記事も読まれています

  • 【JMS2025】日産「サクラ」が太陽光で一年間最大3,000km!“自ら充電する”軽EVへ進化
  • 「BMW iX3旋風?」…6週間で3,000台突破!ノイエクラッセ時代の幕開け
  • 【衝撃】日産「フェアレディZ NISMO」中国投入へ…“日本の魂”が海を渡る
  • 「ATの寿命を縮める!?」…専門家が警告する“やってはいけない5つの習慣”
  • 「全然動かないんだけど!?」ドッグカフェで露わになったうちの犬の“省エネ魂”
  • 「鮮度保証だと!?」通行人に甘える子犬、その背後には待ち受ける“残酷な運命”に世界が激怒!
  • トランプ氏、プーチンに続き今度は習近平とも“軍事基地で会談”…異例の舞台選択に潜む思惑とは?
  • 「今日から男になる!」ドイツで“性別自己決定制度”施行→1年で2万2,000人以上が性別変更!

おすすめニュース

  • 1
    トランプ大統領「捏造された法理」と主張?34件の有罪判決に正式控訴、司法と政治の衝突が再燃

    ニュース 

  • 2
    「肌を出しすぎ」神戸の人気店、中国人観光客への対応に“差別”論争

    ニュース 

  • 3
    「19日で停戦崩壊か」イスラエルがガザを猛攻…爆炎と悲鳴の夜、死者30人超

    ニュース 

  • 4
    「中国、2年後には米国と科学研究の主導権で並ぶ…」驚きの研究結果が発表

    ニュース 

  • 5
    「中国から大豆のオーダー入りました」...米中首脳会談を前に、米中“融和サイン”か?

    ニュース 

話題

  • 1
    「ハマスを壊滅させることも可能だ!」停戦の裏で再び爆撃も...トランプ氏「停戦は危うくない」と火消し発言

    ニュース 

  • 2
    「下品だ」と責められた花嫁…ウェディングドレス巡る非難の末に悲劇

    トレンド 

  • 3
    「なぜ人はあくびをするのか?」眠いからじゃない!最新研究が暴いた“あくび”の意外な正体

    おもしろ 

  • 4
    「降伏以外に道はない」プーチン、ウクライナ東部の“要衝2都市包囲”を宣言

    ニュース 

  • 5
    「契約か信頼か」NewJeansとADORの専属契約訴訟…K-POPの未来を決める分岐点に

    HYBEアイドル 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]