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「荷物が自分で届く時代へ」テスラの大型電動トラック”セミ”、2026年量産で物流の常識が変わる

山田雅彦 アクセス  

引用:テスラ
引用:テスラ

米テスラが「セミ(Semi)」の公式ウェブサイトを通じて、純電気クラス8トラック「テスラ・セミ」の最終仕様を更新し、量産モデルの輪郭を公開した。

9日(現地時間)、電気自動車(EV)専門メディア「エレクトレック」は、テスラが「セミ」を「スタンダード」と「ロングレンジ」の2つのトリムに確定したと伝えた。公開された仕様は、昨年の株主総会で紹介された新しいシャーシとヘッドライト、空力デザインを反映したものである。テスラは現在、ネバダ工場で生産設備を設置中であり、2026年上半期の量産開始を目指していることを明らかにした。

更新された仕様によると、スタンダードモデルは総重量8万2,000ポンド(約37.2トン)基準で、最大325マイル(約523キロ)の走行が可能であり、車両重量は2万ポンド(約9トン)未満に設計されている。エネルギー効率は1.7kWh/マイルで、後輪軸に3つの独立モーターを搭載して800kWの出力を提供する。「MCS 3.2」充電をサポートしており、30分以内に60%の充電が可能だ。電動パワーテイクオフ(ePTO)は最大25kWとなっている。

ロングレンジモデルは、最大500マイル(約805キロ)の走行が可能で、車両重量は2万3,000ポンド(約10.4トン)である。エネルギー効率はスタンダードモデルと同じく1.7kWh/マイルであり、駆動構成も3モーター・800kWを維持している。最大1.2MWの充電速度をサポートし、30分の休憩時間中に数百マイルの走行分を充電できるよう設計された。

テスラは両モデルとも自動運転のために設計されたと強調し、今後、自動運転貨物輸送ネットワークに投入する計画であることを示唆した。業界では、500マイル走行モデルには約900kWhのバッテリーが搭載されると見込んでいる。

「エレクトレック」は、今回の仕様がテスラが昨年の株主総会で公開した内容と一致していると分析した。スタンダードモデルは軽量設計により積載量を最大化し、地域輸送やハブ間輸送に適しており、ロングレンジモデルは一部の積載量を犠牲にする代わりに長距離の電気貨物輸送に焦点を当てているとの評価だ。

特に1.7kWh/マイルの効率性は、商業用電気料金基準で1マイルあたり約0.17ドル(約26円)の水準であり、ディーゼルトラックの0.50から0.70ドル(約77から108円)に対して大幅なコスト削減効果が見込まれている。これにより、100万マイル(約160万キロ)運行時に数十万ドル(約3,000万から1億円以上)の燃料費削減が可能であると分析されている。

一方、テスラは2017年の「セミ」公開時に、300マイルおよび500マイルモデルの価格をそれぞれ15万ドル(約2,310万円)、18万ドル(約2,770万円)と提示したが、今回の更新において価格情報は開示されなかった。

山田雅彦
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