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【価格もサイズも非常識】主婦と高齢者に選ばれた“日本最小EV” 小さすぎる1人乗りカーが全国進出へ

山田雅彦 アクセス  

バイクは怖い?

ちょい乗りにぴったりの1人乗りEVが登場

価格破壊でヒット確実の予感

運転者1人が乗る車が占有する道路スペースは意外と大きい。同じ面積であれば、地下鉄やバスといった公共交通機関は10倍以上の人を輸送できる。電動キックボードやスクーターなどの移動手段も存在するが、安全面への懸念は無視できない。

こうした状況の中、国内では1人乗りの電気自動車が注目を集めている。話題となっているのは、広島郊外のスタートアップ「KGモーターズ」が開発した1人乗りEV「ミボット(Mibot)」である。とりわけ地方に住む主婦や高齢ドライバーの間で口コミが広がり、想定外の人気を見せている。

1回の充電で100km走行

地方の交通事情に合わせて設計

ミボットのボディサイズは全長2.5m・全幅1.0m・全高1.5mで、一般的なバイクよりやや大きい程度に収まっている。このため、狭い路地や限られた駐車スペースでも取り回しがしやすい。家庭用コンセントで約5時間あればフル充電が可能で、最大航続距離はおよそ100km。最高速度は60km/hで、日常のちょっとした移動に十分対応できる仕様となっている。

これまでの1〜2人乗りの超小型EVは、主に都市部での通勤や買い物を想定していた。一方、ミボットはそうした前提を覆す存在である。開発を手がけたKGモーターズの代表・楠一成氏は地方出身で、幼少期から交通インフラの未整備に悩まされてきた経験を持つ。その原体験をもとに、高齢化が進む地方で使いやすい個人モビリティの実現を目指して開発されたのがミボットである。

圧倒的な価格設定

購入者の大半はすでにマイカー所有者

ミボットの最大の武器は、そのコンパクトな車体以上に価格設定にある。販売価格は100万円台からとされ、日産の軽EV「サクラ」のおよそ半額程度に収まっている。それでいて完成度にも妥協はなく、楠代表は「実際に乗って衝突試験を行わなければ本当のクルマは作れない」と語り、YouTubeチャンネルで継続的にテスト走行の様子を公開して信頼性の向上に努めている。

また、ミボットはすでにマイカーを持つ消費者にとっても、有力なセカンドカーとなり得る。地方の道路は幅が狭く、普通車では通行が困難なケースも少なくない。そうした環境において、経済的で機動性に優れた移動手段が登場したことは大きな意味を持つ。実際、予約者の95%がすでにマイカーを所有しているとされている。

高齢化と地方のニーズを的確に捉え大反響

目標の半数超をすでに受注

KGモーターズはミボットの総生産目標を3,300台に設定しており、そのうち半数以上がすでに事前予約で埋まっている。今年10月から広島の工場で本格的な生産が開始され、納車は来年3月に広島と東京での初回300台からスタート。その後、残る3,000台あまりが全国へ順次出荷される計画となっている。

ミボットの事前予約の盛況ぶりは、単なるヒット商品としてだけでなく、ニッチな需要を的確に捉えた成功事例として高く評価されている。とりわけ地方の高齢者や主婦といった「交通弱者」にとっては、移動の自由を取り戻す画期的な選択肢となっており、社会的な貢献という面でも好意的な反応が広がっている。

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