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「干からびたタオルを絞るようなものだ」北朝鮮の水害被害、国際支援を拒否し住民から強制徴収

川田翔平 アクセス  

写真=労働新聞

北朝鮮当局が、国際機関の水害支援を事実上拒否している中、水害復旧を名目に税外負担が住民に転嫁されており、不満が募っていると伝えた。

北朝鮮専門メディア「デイリーNK」は、北朝鮮内部の平安北道の情報筋を引用し、「地域の党組織が水害復旧作業に必要な資材を用意し、被災者を支援する名目で各種負担金を住民から徴収している」と伝えた。

金正恩総書記は、8月8日と9日に平安北道義州郡(ウィジュ郡)の水害被災者に対して行った演説で、「現在、いくつかの国や、国際機関から我々に人道的支援を提供する意向が伝えられている」としながらも、「自らの力と努力で、自らの道を切り開いていく」と述べた。

韓国政府をはじめロシアや中国、ユニセフなど国際社会の支援を受けない意志を再確認したものとされる。

これに対して北朝鮮の住民は、「何粒かのトウモロコシを与える程の能力しかないのに、なぜ支援を拒否するのか、理解できない」「結局、住民の血と汗を搾り取ろうということではないか」、「他国の支援を拒否することが本当に人民のための選択なのか疑問に思う」など、表面には現れないが、内部において厳しい批判が噴出している。

北朝鮮当局が被災者支援に熱を上げ、人民愛をアピールし最高指導者への忠誠心を引き出そうとしているが、これは小利大損に過ぎない。

水害支援に積極的に乗り出すこと自体は、被災者の心を得るには役立つが、支援コストを負担するより多くの一般住民の心を遠ざけることになるとの予想がされる。

新義州市(シンウィジュ市)は今月1日から、与党や各企業など複数の組織を通じて被災者に支援する衣類、生活必需品、修理資材の調達を要請し、1人当たり北朝鮮通貨で2〜3万ウォン(米ドルで1.3〜2ドル/約189~291円)を納めるように指示した。

6日には、新義州市人民委員会が各人民班に水害復旧のために派遣された白頭山青年突撃隊の隊員が使用するバーバリー手袋(指のない手袋)などを支援するため、住民から現金を徴収するよう指示した。

食料も購入できず、食事を我慢している住民にとって、このような徴収は大きな負担となっている。北朝鮮の通貨で2〜3万ウォンは、北朝鮮市場で米3.5〜5kgを購入できる金額であり、北朝鮮の住民にとってかなりの大金だ。

北朝鮮当局が水害支援を拒否したため、住民は「他国からの支援を拒否し、結局その費用を住民から搾り取ろうとしているのではないか」と不満を漏らしているという。

情報筋は「一夜にして家を失い、乞食になった人々に無料でトウモロコシを与えれば、党と国家に対する忠誠心が高まるが、そのトウモロコシを用意するための資金を支払った人民は飯を食えなくなる」とし、「そうした人々にとっては党と、国家が敵に感じるだろう」と述べた。

続けて「もともと生活が苦しい人々に、被災者を助けるために強制的にお金を出させるのは、干からびたタオルを絞るようなものだ」とし、「今回の洪水被害で、党と国家に不満を抱く人は大幅に増えるだろう」と情報筋は語った。

写真=労働新聞

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