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「既得権益層に不人気なだけ」マスクCEOがミレイ大統領の財政引き締め成功例でトランプ減税法を痛烈批判

梶原圭介 アクセス  

「財政引き締めはワシントンの既得権益層に不人気なだけ」

引用:ニューヨーク・ポスト
引用:ニューヨーク・ポスト

テスラのイーロン・マスクCEOが、アルゼンチン大統領の政府支出削減策を引き合いに出し、ドナルド・トランプ米大統領を再び批判した。

7日(現地時間)、アルゼンチンメディアのラ・ナシオンは、「イーロン・マスク氏が、イデオロギー的同志であるハビエル・ミレイ大統領の財政引き締めプログラムを利用して、トランプ大統領の『大きく美しい1つの法案(OBBBA)』減税法を批判した」と報じた。

前日、マスク氏は自身のX(旧Twitter)アカウントでトランプ政権の減税法案を批判する投稿を共有し、トランプ大統領を間接的に批判した。その投稿には「ミレイ大統領は政府支出を30%削減し、わずか1か月で財政黒字を達成した。彼の支持率は下がるどころか、むしろ急上昇している。財政引き締めが国民に不人気と言うのは間違いである。ワシントンの既得権益層にとって不人気なだけだ」と書かれていた。

問題の法案は、高所得者層への減税を行う一方で、保健・教育・クリーンエネルギー予算を削減する内容となっている。米議会予算局(CBO)は、この法案が施行された場合、今後10年間で政府負債が2兆4,000億ドル(約348兆1,187億880万円)増加すると試算している。この法案は下院で1票差という僅差で可決され、共和党が過半数を占める上院では来月の可決を目指している。

マスク氏がトランプ大統領の減税法案に反対する明確な理由は不明である。マスク氏自身も、政府負債を増加させかねない高所得者層への減税には反対していないためだ。ただし、マスク氏が電気自動車への政府補助金廃止に不満を持っているという話も伝えられている。

マスク氏は以前にもこの減税法案を激しく批判した経緯がある。3日には自身のXで、この法案が「すでに巨額の財政赤字をさらに2兆5,000億ドル(約362兆6,236億5,500万円)増やし、米国民に耐え難い借金を押し付けることになる」と述べ、「放漫で不合理、あらゆる特権でまみれた議会の支出法案には嫌悪感を覚える」と非難した。最近、マスク氏は政府効率化省の責任者を辞任して以降、今月初めからトランプ大統領とオンライン上で全面的な論争を繰り広げ、対立を深めている。

引用:X@elonmusk
引用:X@elonmusk

マスク氏はトランプ政権の政府効率化省(DOGE)の責任者として在任中、「アルゼンチンのトランプ」と呼ばれるミレイ大統領のように政府支出削減を主導していた。マスク氏はミレイ氏が大統領候補だった頃から交流があり、今年2月に米国メリーランド州で開催された保守派団体のイベントではチェーンソーを贈られた。

チェーンソーはミレイ大統領の急激な財政引き締め公約を象徴している。ミレイ大統領は就任後、18の中央省庁を8つに削減し、公務員4万人以上を解雇して財政支出を約30%削減した。この過程で女性・ジェンダー・多様性省を人的資源省の下部組織に格下げし、国立差別反対機構を廃止するなどの措置も取った。

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