
中国当局がリチウム採掘許可の取り消しを推進し、供給不足の懸念から現地の炭酸リチウム価格が1年半ぶりの最高水準に急騰した。Newsisの報道によると、工商時報と聯合報、経済日報、騰訊網は18日、中国広州市の先物取引所で前日、炭酸リチウム先物価格が一時トン当たり10万9,860元(約243万6,812円)に達し、昨年6月以来の最高値を記録したという。終値は10万8,620元(約240万9,421円)で、前日比7.61%上昇した。
価格急騰の背景は、リチウム最大産地である江西省宜春市がリチウムなど鉱物の採掘許可27件を取り消す計画を発表したためだ。該当の採掘許可はすべて期限が切れており、現地当局は来年1月22日まで協議手続きを経て取り消しの可否を確定する方針だ。アナリストは、許可取り消しの対象が現在稼働中の鉱山には該当しないため、短期的な供給への影響は限定的である可能性があると分析した。
しかし、市場では今後の追加規制の可能性から供給不足の懸念が広がり、リチウム価格を押し上げている。取り消し対象の中には宜豊県に所在する江西特種電機傘下のリチウム鉱山も含まれている。この鉱山は年間生産能力が120万トンに達する。宜春市は「アジアのリチウム首都」と呼ばれる中国の主要なリチウム産地で、最近リチウム産業に対する規制を強化した。
先物会社の華泰期貨は供給の不確実性がリチウム価格の強気を支えているとし、短期的には高い価格帯での変動が続くと予想した。需要面では、バッテリーの生産・販売の増加が価格上昇を後押ししている。関連業界によると、今年1〜11月の中国のバッテリー累積生産量と販売量はそれぞれ1,468.8GWh、1,412.5GWhで、前年同期比で50%以上急増した。中国の株式市場ではリチウム価格急騰の影響でリチウム鉱山・素材関連の銘柄が一斉に強気を示した。

















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