
映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』で知られる投資家マイケル・バーリが、AIブームが加熱する中で、NVIDIAとパランティアを対象に大規模な「下落ベット(ショートポジション)」を仕掛けていたことが明らかになった。
米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」は28日(現地時間)、バーリがNVIDIAとPalantirを空売りしていると報じた。
バーリは2008年の世界金融危機に際し、米国の住宅市場崩壊をいち早く予測し、巨額の利益を上げたことで知られる。今回は、AI主導で続く株式市場の上昇が、かつてのドットコムバブルに似た過熱局面に入っていると判断したという。
WSJによると、バーリは最近公表した投資報告で、NVIDIAとパランティアの株価下落に賭けるプットオプションを購入した。このポジションの名目価値は約10億ドル(約1兆4450億ウォン)を超えるとされる。WSJは、この賭けが成功した場合、今後数年で利益が数十億ドル規模に膨らむ可能性があると伝えている。
バーリが問題視しているのは「技術そのものの可能性」ではなく、「市場での評価の歪み」だ。AIが長期的に産業構造を大きく変える潜在力を持つ点については否定していないものの、現在の株価には過度に楽観的な成長期待が織り込まれていると主張している。
特に大手テック企業間の相互投資、攻撃的な会計処理、実際の利益水準とかけ離れた高いバリュエーションが、市場全体を歪めているという見方だ。こうした状況はいずれ調整局面を迎えざるを得ない、というのがバーリの論理である。WSJは、バーリが最近開設した個人ニュースレターを通じて、こうした見解を積極的に発信し、再びウォール街の注目を集めていると報じた。
もっとも、市場の受け止め方は一様ではない。WSJによれば、AI投資ブームを牽引するNVIDIAやパランティアは、実際に売上や利益を急速に拡大させており、生成AIへの需要も依然として堅調だとする反論も多い。
WSJも、バーリが過去に何度も市場崩壊を警告しながら、タイミングが合わなかった例を挙げ、今回のベットについても「見立ては正しくても、時期尚早ではないか」とする懐疑的な見方が存在すると指摘している。
結局のところ、現在のAI投資ブームは、個々の投資家の勝負を超えた規模にまで膨らんでいる。AIが今後の経済と産業の中核的な原動力になるという強い信念が、市場の大きなトレンドとして作用する中で、バーリの選択は「技術革新と株価上昇は必ずしも同じ速度では進まない」という警鐘として受け止められている。
WSJは今回の動きを、AI楽観論に対する初めての本格的な逆張りと位置づけており、今後、市場の変動性が高まる局面で一つの引き金となる可能性があると評価している。
















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