
米中貿易摩擦や世界的な不確実性が高まる中、中国の昨年の貿易規模は約1,034兆円に達し、過去最高を更新した。米国依存を低下させる輸出の多角化戦略が奏功したとの見方が出ている。半導体や自動車、ロボットなど中国の技術レベルが向上した製品群の輸出増加も、貿易黒字の拡大を後押ししたと評価されている。
中国海関総署は14日、昨年の中国の輸出入総額が45兆4,700億元(約1,034兆円)となり、前年から3.8%増加したと発表した。中国の貿易規模は2017年以降、9年連続で成長が続いている。輸出は26兆9,900億元(約614兆円)で前年より6.1%増加し、輸入は18兆4,800億元(約420兆円)で0.5%の増加だった。昨年の輸出入総額はいずれも2024年に記録した過去最高を上回った。貿易黒字も1兆1,890億ドル(約189兆円)と過去最大を記録している。
昨年の中国の貿易相手国は240カ国に上り、このうち190の国との貿易規模が拡大した。国・地域別にみると、対米輸出は前年に比べ20%減少した一方、他地域向けの増加がこれを補った。アフリカおよびASEAN向け輸出はそれぞれ25.8%、13.4%増加し、欧州連合(EU)向けは8.4%、中南米向けも7.4%伸びた。
品目別では半導体や自動車、船舶などの高付加価値製品の輸出が20%を超えて増加した一方、玩具や靴、衣料品など一部の低付加価値製品の輸出は減少した。中国が昨年、AIやロボット分野で存在感を高めたことに伴い、関連分野の貿易が活発化した点も注目される。
中間財では、自動運転技術の進展を背景に自動運転車向けセンサーであるLiDAR(ライダー)の輸入が20%以上増加し、AI演算需要に伴うコンピューター部品の輸入も20%増えた。高性能グラフィックスカードに用いられる光送受信モジュールの輸出は60%増加した。完成品では、大規模建設現場で需要が高まっている運搬ロボットや溶接ロボットの中国製輸出がいずれも60%以上増えたことが分かった。















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