
ドナルド・トランプ米大統領は29日(現地時間)、米国が世界各国に課している関税について、現在よりも「さらに急激になる可能性がある」と述べ、追加関税による圧力を強める可能性を示唆した。「貿易相手国は米国のATMだ」「米国が許しているから貿易黒字を得ている」といった表現も用いた。韓国に対する関税を25%に再び引き上げる可能性を警告してから3日後の発言となる。
トランプ大統領は同日、ホワイトハウスで開かれた就任2年目最初の閣議で「関税は非常に急だが、実際にはさらに引き上げることもできる」とし「これまで我々は非常に親切だった」と語った。さらに同日午前、自身のソーシャルメディアであるトゥルース・ソーシャルにも「私は世界中の国々に対して非常に親切で、穏やかで、柔らかく接してきた」と投稿し「ペンを一度振るだけで数十億ドルがさらに米国に入ってくる」と記した。関税の壁をいつでも引き上げられるとの認識を示した形だ。
トランプ大統領は会議の場で関税政策の具体的な成果を列挙し、自身の主張を補強した。「26年ぶりに米国が日本よりも多くの鉄鋼を生産した。これは全面的に関税のおかげだ」と述べたほか、ジョンディアなどの企業が関税回避のためインディアナ州やノースカロライナ州に工場を建設していると説明し、企業のCEOから「関税がなければ決して行わなかった投資だ」と聞いたと紹介した。
トランプ大統領はまた、薬価引き下げを目的に関税を外交的な圧力手段として用いた事例についても詳しく語った。エマニュエル・マクロン仏大統領に対し、米国の薬価を他国水準に引き下げる「最恵国待遇」を求めて拒否された後「ワインやシャンパンなど、米国に入るすべてのフランス製品に25%の関税を課す」と警告したところ、直ちに同意を得たと主張した。
こうした関税礼賛は米連邦準備制度理事会(Fed)への批判にもつながった。トランプ大統領はトゥルース・ソーシャルを通じてジェローム・パウエル連邦準備制度理事会議長を「愚か者だ」と強い言葉で非難し、前日の政策金利据え置き決定に不満を示した。「この愚か者でさえインフレはもはや問題でも脅威でもないと認めているのに、なぜ金利をこれほど高く維持するのか」とし「全く不要で不適切な利払いによって、米国は毎年数千億ドルを支払わされている」と主張した。
さらにトランプ大統領は関税と金利を直接結び付け、貿易相手国を侮辱した。トランプ大統領は「関税によって米国に流入する莫大な資金のおかげで、我々は世界で最も低い金利を適用されるべきだ」と述べ「これらの国の大半は、低金利の現金自動預払機のような存在だ」と語った。続けて「彼らが優雅で、堅固で、最上と見なされているのは、ただ米国がそれを許しているからだ」と付け加えた。また「これらの国の多くは過去よりは縮小したものの、依然として米国との貿易で相当な黒字を出している」とし「つまり私は世界各国に非常に親切で穏やかに接してきたということだ」と述べた。
トランプ大統領は現在、連邦最高裁判所に係争中の関税関連訴訟についても強い不快感を示した。国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく自身の関税措置に歯止めをかけようとする動きをめぐり「この訴訟で我々と争っている人々は中国寄りだ」と批判した。該当訴訟は関税によって被害を受けたとする米国の中小企業や、民主党系の12州が起こしたものだ。トランプ大統領は「長年にわたり米国を食い物にしてきた国々が、この訴訟を主導している」と述べ、関税の無力化を狙う外部の利害関係者が関与している可能性を示唆した。













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