
北大西洋条約機構(NATO)が北極の安全保障を強化するための軍事計画「アークティック・セントリー(Arctic Sentry)」の策定に着手した。これはドナルド・トランプ米大統領がロシアや中国の脅威に対抗するため、アメリカがデンマーク自治領グリーンランドを管理・統制すべきだと主張したことを受けた動きである。
3日(現地時間)ドイチェ・ヴェレやドイツの時事週刊誌シュピーゲルなどによると、NATO欧州連合軍最高司令部のマーティン・オドネル報道官は「NATOが強化している警戒活動は、北極および高緯度地域におけるNATOの態勢をさらに強化するものだ」と述べたという。
ただし、彼は「計画はまだ初期段階にある」として、具体的な内容については公開しなかった。
ドイチェ・ヴェレは、訓練の実施場所についてもまだ不明だと伝えた。デンマークは現在、グリーンランドでNATO訓練「北極の忍耐作戦(Operation Arctic Endurance)」を主導している。
シュピーゲルは先に、NATO欧州連合軍最高司令官であるアレクサス・グリンケウィッチ米軍大将が北極の安全保障強化任務「アークティック・セントリー」に関する具体的な計画策定を指示したと独自に報じた。
また、NATO加盟国の国防大臣らが、今後数週間以内にNATO本部のあるベルギー・ブリュッセルで作戦予備計画に関する協議を行う可能性もあると伝えた。NATOの欧州加盟国は、デンマークのグリーンランドに対する主権を支持しつつ、トランプ大統領をこれ以上刺激しないよう配慮するという、難しいバランスを迫られている。
アメリカとデンマーク、グリーンランドは先月28日、グリーンランド問題を巡る解決策を探るため、3者による実務会談を開始した。グリーンランドのイェンス=フレデリック・ニールセン首相は2日「アメリカは依然として、グリーンランドの所有権や統制権を確保する道を模索している」と警告した。













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