
米国のドナルド・トランプ大統領率いる米政権が鉱物資源の確保に積極姿勢を見せる中、アフリカ東部の未承認国家ソマリランドが、米国からの国家承認を得るため鉱物の独占採掘権を提案し、積極的なアプローチを始めた。
ソマリランド大統領府のカダル・フセイン・アブディ長官はAFP通信とのインタビューで「米国に鉱物採掘の独占権を与える用意があり、軍事基地の提供も可能だ」と述べた。さらに「米国と合意できる点があるはずだ」と付け加えた。
ソマリランドは約30年前にソマリアからの独立を宣言したが、これまで世界のどの国からも承認を受けられず、昨年末になって初めてイスラエルの承認を得たという。
これに先立ち、ソマリランドのアブディラフマン・ムハンマド・アブドゥラヒ大統領はイスラエルに対しても鉱物採掘権を提供する考えを示していた。
アブディ長官はまた、ソマリランド国内へのイスラエル軍事基地設置の可能性も排除しなかった。
さらに、ソマリランド承認に反対する国の中でも特にトルコを名指しし、ソマリアではなく自分たちと対話すべきだと主張したうえで、地域の安全保障に資するかどうかに焦点を当ててほしいと求めた。
これに対し、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はソマリアのシェイク・モハムド大統領との首脳会談で「イスラエルによるソマリランド承認決定は違法であり、容認できない」と反発した。
ソマリランドは「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ大陸北東部に位置し、ソマリア国土の北西部沿岸に広がっている。1991年にソマリアで当時のモハメド・シアド・バーレ大統領が失脚すると、その混乱の中で独立を宣言したが、ソマリアはソマリランドの独立を認めていない。
しかし、その後約20年にわたりソマリアで内戦が続く中、ソマリランドは独自の軍や通貨を保有し、大統領選を含む複数回の選挙を実施するなど、他のソマリア地域とは別個に政府運営を行ってきた。
イスラエルの国家承認後も、アフリカ連合(AU)が直ちに反対の立場を示すなど、アフリカ・中東地域の複数の国や地域機構が国家承認に反対している。
米国務省も「ソマリアの領土保全を認めており、ソマリアはソマリランドを含む」との立場を示しており、ソマリランド承認には慎重な姿勢を崩していない。
一方で米国は、イスラエルがソマリランドを承認したこと自体については、イスラエルの権利だとの見解も示している。
















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