自国で「反逆者」の烙印、処罰の恐れトランプ氏、豪首相に許可を促す

米国とイランの戦争が11日目を迎える中、試合前の国歌斉唱を拒否したイラン女子サッカー代表選手の安全を懸念する声が高まっている。こうした中、オーストラリア政府は10日(現地時間)、代表選手のうち5人に亡命を認めた。
発端は、2日にオーストラリアで行われたアジア・サッカー連盟(AFC)女子アジアカップの開幕戦だった。韓国との試合前の国歌斉唱で、イラン代表の選手たちは国歌が流れる間、沈黙を保った。イラン国内では、政府への抗議を示した行動との見方が広がった。イラン国営テレビの司会者は選手たちを「戦時の反逆者」と批判し、「裏切りの汚名は彼らの額に永遠に刻まれるべきだ。処罰されるべきだ」と述べた。
国際社会では、選手たちがイランに帰国すれば、拘束や死刑に処される可能性があるとして、オーストラリア政府に亡命を認めるよう求める声が上がり始めた。女性の権利を抑圧してきたイランでは、試合の得点セレモニー中にヒジャブが外れたことを理由に、代表選手に出場停止処分が科された例もある。
イラン代表は5日、オーストラリアとの第2戦では国歌を歌い、敬礼を行ったが、これについてはイラン政府などから圧力を受けた可能性があるとの見方も出ている。
その後、イラン代表が8日の試合で敗退し、帰国を余儀なくされる状況になると、イラン系の政治家やコミュニティなどから、亡命手続きを急ぐべきだとの声が上がった。オーストラリア政府に選手の保護を求める請願には、9日時点で6万人以上が署名した。
オーストラリアのトニー・バーク内務相は同日、イラン代表選手5人に対する人道ビザの発給手続きを完了したと明らかにした。バーク氏は「オーストラリアは彼らを温かく迎え入れる」と述べ、安全な場所で直接面会し、亡命に向けた手続きを進めたと説明した。
アンソニー・アルバニージー豪首相も「オーストラリア国民は、この勇敢な女性たちの困難な立場に心を動かされた」と述べ、「彼女たちはここで安全に過ごし、安心を感じてほしい」と語った。追加の亡命については「非常に敏感な問題で、最終的な判断は彼女たち自身に委ねられている」とした上で、「必要であれば支援する用意がある」と述べた。
イラン代表は計20人で、残る選手の亡命の可否はまだ明らかになっていない。一部の選手は、イランに残る家族の安全を懸念し、亡命申請をためらっていると伝えられている。
オーストラリア当局の今回の措置は、ドナルド・トランプ米大統領が前日、亡命受け入れを促した直後に取られた。トランプ大統領は自身のSNSに「オーストラリアが受け入れなければ、米国が彼らを受け入れるだろう」と投稿した。













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