
ウクライナはロシアとの4年以上に及ぶ戦争で習得したドローン戦の技術を、イランの攻撃を受ける中東の米軍基地に伝授する。ウクライナは迎撃用ドローンの運用能力から鉄網・網を活用した従来型防御術まで、多様なドローン戦の経験を積んだ国だ。アメリカ製パトリオットミサイルを消耗させるイランの持続的なドローン攻撃に歯止めがかかるか注目される。
ウォロディミル・ゼレンスキー ウクライナ大統領は9日(現地時間)、ニューヨークタイムズ(NYT)とのインタビューで「ヨルダン内の米軍基地防御を支援するため、迎撃用ドローンと専門家を派遣した」と述べ、「5日にアメリカの要請を受け、翌日に我々の専門家が出発した」と語った。NYTは「ウクライナのドローン専門家がまもなく中東に到着する」とし、「ホワイトハウスはこれに関する質問に答えなかった」と説明した。
インタビュー内容が公開される直前、ゼレンスキー大統領はXで「中東とヨーロッパ、アメリカから合計11件のドローン対応法(技術伝授)要請を受けた。我々の迎撃用ドローンと電子戦システム、訓練法に対する関心が高かった」と述べ、「我々に助けを与えてくれたこれらの国々を支援する準備ができている。一部の要請にはすでに具体的な解決策を提示し、実質的な支援も行った」と明らかにした。
アメリカと中東諸国は最近、イランのドローン攻撃を高価なパトリオットミサイルで防御している。イラン製の「シャヘド」ドローンの製造単価は1機あたり3万ドル(約475万9,614円)程度だが、これを迎撃するために使用される「PAC-3」のようなパトリオットミサイルは1発あたり300万ドル(約4億7,596万1,430円)を超える。イランはコスト面で100倍以上の効果をもたらす非対称攻撃を中東周辺国に持続的に行っている。
これに対し、ウクライナ製の迎撃用「スティング」ドローンが代替案として浮上した。ウクライナ企業「ワイルドホーネット」が生産するスティングは、ロシア軍が使用中のシャヘド系ドローン迎撃に特化した防御手段だ。自動・手動飛行設定が可能で、迎撃任務を遂行しない場合は基地に帰還させて再使用も可能だ。ウクライナはスティングの迎撃率が90%に達すると主張している。
速度でもスティングはシャヘドを圧倒する。シャヘドの最高速度は時速185kmなのに対し、スティングは時速250kmで飛行できる。パトリオットミサイルを運用するには7か月間の訓練を受ける必要があるが、スティングを導入すれば人材育成時間も短縮できるとフィナンシャル・タイムズ(FT)は指摘した。
ウクライナ軍はドローンが目の前まで迫った接近戦に備え、従来型防御術も動員する。プロペラで飛行するドローンを落とすため、基地と塹壕に鉄網と網を設置するほか、戦車と輸送用車両には鳥かごの形をした「コープケージ(Cope cage)」を装着する。画像カメラに依存する操縦士の目を欺いてドローンの自爆を誘導するため、戦車・戦闘機の形をした風船や木片を設置する「デコイ」(Decoy・欺瞞用餌)防御術もウクライナ戦場で活用されている。













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