
米国のドナルド・トランプ大統領が対イラン軍事作戦の最終判断を下す直前、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が、イランによるトランプ大統領暗殺未遂への報復と最高指導者排除の好機を訴え、攻撃の決断を促していたと伝えられた。
ロイター通信は23日、複数の関係筋の話として、先月末の開戦直前に行われた米イスラエル首脳の電話会談の内容を報じた。報道によると、ネタニヤフ首相は先月26日から28日にかけてトランプ大統領と通話し、対イラン攻撃の必要性を集中的に訴えたという。
当時、両首脳は、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師と側近らがテヘラン市内の一か所に集まるとの情報当局の情報を共有していた。ネタニヤフ首相はその通話で、イランがトランプ大統領の暗殺を図ったことへの報復に触れつつ、ハメネイ師を排除できる機会は二度と訪れないかもしれないとの趣旨で働きかけたとされる。
実際、米国では2024年、イランとつながりのある人物らがトランプ大統領の暗殺を企てたとされる事件が相次いで摘発された。米連邦捜査局(FBI)は同年7月、パキスタン国籍の男を逮捕し、米司法省は11月、イラン革命防衛隊(IRGC)から暗殺指示を受けた疑いでイラン人のファルハド・シャケリ被告らを起訴している。トランプ大統領も同年9月、イランが自身の生命を大きく脅かしていると公に述べていた。
ロイターによると、トランプ大統領はこの通話の時点で軍事作戦の構想自体にはすでに同意していたものの、攻撃の時期と手法までは最終確定していなかった。会談内容が最終判断にどこまで影響したかは断定できないが、説明を受けた3人の関係筋は、ハメネイ師排除の機会が閉ざされつつあるとの情報報告と今回の通話が、決断を後押ししたとみている。
米軍首脳部によるブリーフィングによると、トランプ大統領は攻撃開始前日の先月27日午後、対イラン攻撃を最終承認し、実行命令を出した。
ただ、米国とイスラエルは、戦争を誘導したとの見方には距離を置いている。ホワイトハウス報道官アンナ・ケリー氏は、首脳通話の詳細への直接言及を避けた一方、今回の軍事作戦について、イランの弾道ミサイルと生産能力を破壊し、海軍戦力を無力化し、代理勢力への支援能力を断ち、核兵器保有を阻止することが目的だと説明した。
イスラエル首相府は、関連する問い合わせに公式な立場を示していない。ネタニヤフ首相はこれに先立つ記者会見で、イスラエルが米国を戦争に引き込んだとの主張をフェイクニュースだと一蹴しており、トランプ大統領も対イラン攻撃は自身の判断による決定だったと強調してきた。














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