イスラエル、トランプ大統領の早期停戦宣言を警戒…短期間での軍事成果拡大に総力

ドナルド・トランプ米大統領がイランとの最終合意に至らないまま早期停戦を宣言する可能性があるとして、イスラエルが短期間で軍事的成果を最大化するため総力を挙げている。米国が「戦争目標の達成に極めて近づいている」と公に示したことで、交渉の進展とは無関係に戦争が早期終結するのではないかとの危機感が強まっているためだ。
イスラエルのチャンネル12は25日(現地時間)、政府高官らの話として「米国が提示した15項目の合意案を巡り、イランと完全な合意に達しなくても、トランプ大統領が『原則的合意』の段階で戦闘停止を宣言する可能性が浮上している」と報じた。イスラエル公共放送カンも同日、イスラエル側の情報筋の話として「米国がイランの『意味ある』提案と引き換えに戦闘を一時停止する可能性がある」と伝えた。
実際、米国側からは戦争終結を示唆する発言が相次いでいる。米ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官はこの日の会見で、作戦は当初見込まれていた4~6週間より速いペースで進んでおり、目標達成に非常に近づいていると評価した。
米中央軍のブラッド・クーパー司令官は、イラン国内の1万カ所超の標的を攻撃し、イラン海軍の大型艦艇の92%を破壊したほか、ミサイルやドローンによる攻撃頻度も90%以上減少したと説明した。また、イランの軍事生産施設の3分の2を破壊または損傷させ「イランの軍事生産体制を完全に排除する段階にある」と付け加えた。こうした発言は、交渉結果とは別に米国が「勝利宣言」を行い、その後に停戦へ移る可能性を示すものと受け止められている。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は25日夜の軍首脳部会議で、今後48時間以内にイランの防衛産業関連企業を最大限に破壊するため、あらゆる努力を尽くすよう指示した。この異例の指示についてNYTは、トランプ大統領がいつでも停戦を宣言する可能性があるという、イスラエル政府内の懸念を反映したものだと報じた。
イスラエルは米国とイラン間の交渉で具体的かつ包括的な合意に至る可能性は低いとみている。ただし、緩やかな形の「基本枠組み合意」であれば十分成立し得ると判断しており、その場合、米国がそれを理由に戦闘停止を宣言する可能性を警戒している。ロイター通信によると、イランは仲介国を通じて、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラとの戦闘停止を停戦の必須条件として提示している。このため、条件が明確に固まる前に戦争が終結すれば、イスラエルだけが実質的な譲歩を迫られるのではないかとの懸念が出ている。
















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