欧州、中東戦争への介入に相次ぐ拒否…トランプ大統領の不満爆発

欧州の主要国が米国やイスラエルに同調して中東戦争に介入することに相次いで距離を置き、米欧の緊張が高まっている。
スペイン政府が30日、米軍機によるスペイン領空通過を全面的に認めない方針を打ち出したのに続き、イタリア、ポーランド、フランスも中東戦争を巡って米国やイスラエルの軍事行動を支援していると受け取られかねない措置を拒否した。
イタリアは米国がイランとの戦争に関連して、シチリア島の空軍基地を使用することを許可しなかった。
31日(現地時間)付のイタリア紙コリエーレ・デラ・セラによると、イタリアのグイード・クロセット国防相は最近、複数の米軍機がシチリア島のシゴネラ空軍基地に着陸した後、中東へ向かう計画を拒否したという。イタリア側は米国が求めた飛行計画について、両国の協定で定める定期運航や兵站支援を目的としたものではないと判断したと伝えた。イタリアのジョルジャ・メローニ首相も二国間条約の範囲を超える米軍によるイタリア軍基地使用は議会承認の対象になるとしている。今回の米側の要請は、米軍機の離陸後にイタリア側へ伝えられたとされる。イタリアは2016年、イスラム教スンニ派過激組織イスラム国への空爆の際、防御的目的に限って米国にシゴネラ基地の使用を認めたことがある。
ポーランドは自国に配備しているパトリオット防空システムを中東へ移すよう求める米国の提案を拒否した。
ポーランドのウワディスワフ・コシニャク・カミシュ国防相は31日、X(旧ツイッター)に「同盟国はこの地での我々の任務がどれほど重要かを十分理解している」と投稿し、パトリオットを再配置する計画はないと明らかにした。ポーランド紙ジェチポスポリタによると、米国は最近の非公式協議で、ポーランドが保有するパトリオット2基のうち1基と発射用ミサイルを中東へ配備する案を検討するよう要請していたという。ポーランドは米防衛大手レイセオン製のパトリオットを昨年12月に配備し、ポーランドの首都ワルシャワを含む中部地域の防衛に使用している。
米国と湾岸諸国は、中東戦争が1カ月以上続く中で兵器の在庫が減少し、対応に苦慮している。
ブルームバーグ通信は30日、今回の戦争でパトリオット用PAC-3やGEM-Tなどの迎撃ミサイルが少なくとも2,400発発射され、戦争前の湾岸諸国の迎撃ミサイル在庫は2,800発未満だったと報じた。
フランスはイラン戦争で使用される米国製兵器をイスラエルへ輸送しようとした航空機に対し、自国領空の通過を認めなかったと、事情に詳しい関係者が31日、ロイター通信に明らかにした。
米国はイラン空爆以降、欧州主要国の非協力的な姿勢を批判し、戦後には北大西洋条約機構(NATO)との関係見直しもあり得ると繰り返し圧力をかけている。
マルコ・ルビオ米国務長官は前日、アルジャジーラのインタビューで「NATOが米国に利益をもたらす理由の一つは、有事の際に駐留や基地使用の権利を与えることだ」と述べ「スペインのようなNATO加盟国は基地使用を拒否しており、他の国々も同様だ」と批判した。
ドナルド・トランプ米大統領も31日、SNSトゥルース・ソーシャルで、ホルムズ海峡への軍艦派遣や空軍基地の使用要請を拒んだ欧州の同盟国に向けて「今からでも勇気を出してホルムズ海峡へ行け。そしてそれ(石油)を持ってこい」と不満をあらわにした。
トランプ大統領は別の投稿でフランスも非難した。
トランプ大統領は「フランスという国は軍需物資を積んでイスラエルへ向かう航空機がフランス領空を飛行することを認めようとしなかった」と主張した。
さらに「フランスは極めて成功裏に排除された『イランの虐殺者』に関して全く役に立たなかった」とし「米国はそれを忘れない」と強調した。
これに対し、フランス大統領府のエリゼ宮は「この投稿には驚いた」としたうえで「フランスは最初から立場を変えていない」と説明したとAFP通信が伝えた。
フランスは米国とイスラエルがイランを奇襲して中東戦争が始まって以降、中東の同盟国を防衛する目的で戦闘機や空母の支援は行ってきたが、イラン攻撃には一切参加しない方針を示してきた。
また、フランス本土南部の空軍基地には米軍の空中給油機を受け入れているものの、これらの航空機がイラン作戦にいかなる形でも関与せず、中東の同盟国防衛支援にのみ使われるとの保証を米国側から取り付けたという。















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