中国海軍が対馬海峡を相次ぎ通過 長射程ミサイル配備で日中の海上緊張が再燃

中国海軍の艦艇が対馬海峡を相次いで通過し、日中間の軍事的緊張が改めて浮上している。陸上自衛隊が長射程ミサイルの配備を進めた時期とも重なっており、両国の神経戦は海上でも鮮明になってきた。
防衛省統合幕僚監部によると、海上自衛隊は3月29日午前7時ごろ、対馬(長崎県)の南西約80キロの海域で、中国海軍のドンディアオ級情報収集艦1隻を確認した。同艦はその後、対馬海峡を北東進して日本海へ向かった。続いて30日から31日にかけては、ルーヤンIII級ミサイル駆逐艦2隻、レンハイ級ミサイル駆逐艦1隻、フチ級補給艦1隻も同海峡を北東進し、日本海へ航行した。防衛省・自衛隊は海上自衛隊のおおたかとP-1哨戒機を投入し、警戒監視と情報収集を実施した。
今回の通航は、3月31日に進んだ国産スタンド・オフ・ミサイルの部隊配備を意識した動きとの見方が出ている。陸上自衛隊は同日、熊本県の健軍駐屯地に25式地対艦誘導弾、静岡県の富士駐屯地に25式高速滑空弾をそれぞれ配備した。25式地対艦誘導弾は、12式地対艦誘導弾能力向上型(地発型)の研究開発完了に伴って正式名称が決まった装備で、射程は約1,000キロとされる。
25式地対艦誘導弾は中国沿岸や台湾周辺海域を視野に収める能力を持つと受け止められている。これに加え、25式高速滑空弾も今後の能力向上によって長射程化が進む見通しで、日本が反撃能力の整備を本格化させていることを印象づけた。
こうした中、中国側も海軍艦艇の活動を通じて隣接海域で存在感を示しており、日中の軍事的緊張は海上でも一段と可視化している。今後は装備配備と艦艇運用が並行して進むことで、周辺海域での緊張がさらに高まる可能性がある。
















コメント1
NAKAGIN
実標的で標定訓練だ。ありがたいことだ。