
イラン準国営のタスニム通信は2日、米国のドナルド・トランプ大統領の国民向け演説を、下手な狙撃手が「私は負けた、完全に(badly)負けた」と言ったようなものだと皮肉った。同通信は、トランプ大統領が「エピック・フューリー(壮大な怒り)」作戦の成功を主張した内容を一つ一つ反論した。
まず、トランプ大統領が目標を達成したと述べたことを、下手な狙撃手に例えた。非常に熟練していると自慢する狙撃手に技を見せてほしいと頼むと、数発を撃った。しかし目標を外した狙撃手は、失敗を認めるには欠点が多すぎるため、すぐに目標を示す線を自分の弾丸の近くに引き、「ここが最初からの目標で、私は成功した」と言った。同通信は、トランプ大統領の演説が戦況の更新ではなく、「宣言された目標」を変更するものであり、戦争終結後に勝利を主張するためのものだと指摘した。
米国が戦前に掲げた様々な目標をトランプ大統領が達成したと主張したが、それは事実と異なると同通信は反論した。最初、イランの政治体制の変更が目標だったが、演説では政治体制の変更は目標ではなく、実際に変化が起きたと述べたと同通信は説明した。同通信は、イラン前最高指導者のアリ・ハメネイ師を新最高指導者のモジタバ・ハメネイ師に置き換えて体制が変わったと主張できるのは、トランプ大統領のような愚か者だけだと批判した。
米国は開戦後、自国の威信を保つためにも、ホルムズ海峡をイランの支配から軍事力で奪還することが最重要目標になった。しかしトランプ大統領は、石油が必要な国が自力で確保するか、米国から購入すべきだと演説で述べた。同通信はこれを演説のハイライトの一つとし、ホルムズ海峡を再開できないことを公然と宣言したものだと指摘した。トランプ大統領はイランの海軍力が破壊されたと主張しながら、ホルムズ海峡の閉鎖に不満を表明した。同通信は、では海峡は火星人が支配しているのかと皮肉った。
さらに、トランプ大統領はイランのミサイル戦力をすべて破壊したと主張したが、1日にイラン政権に対して最も強力なミサイル攻撃を行ったのは水星から来た者なのかと同通信は揶揄した。米国は去年の「十二日間戦争」でイランの核戦力をすべて破壊したと主張したが、今回も何度も核施設への攻撃が行われており、明らかに嘘をついていると同通信は主張した。また、この演説が1か月以上に及ぶイランとの戦争で主要目標を達成できなかったことの明確な宣言だと結論づけた。













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