「米軍艦に近づけば沈める」イラン高速艇6隻撃沈…“プロジェクト・フリーダム”開始直後にホルムズ海峡が戦場化

引用:X(旧Twitter)
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米国がホルムズ海峡で足止めされている船舶の安全な脱出を支援する「プロジェクト・フリーダム」作戦を開始したことを受け、イランが反撃に乗り出し、先月4日に始まった停戦が崩壊の危機に直面している。

米国は、イラン革命防衛隊の小型高速艇6隻を撃沈したと発表した。一方イランは、米軍艦に対してミサイルやロケット、ドローンによる攻撃を行ったほか、アラブ首長国連邦(UAE)の石油施設も空爆した。イランが周辺湾岸諸国への大規模攻撃を再開したのは、先月の停戦以降で初めてとなる。

イラン戦を指揮する米中央軍のブラッド・クーパー司令官は4日(現地時間)、「米国は駆逐艦、ヘリコプター、戦闘機、ドローンなどを投入し、2隻の米海軍艦艇がホルムズ海峡を安全に通過できるよう支援した」と明らかにした。

また、イラン側が米軍艦に向けて発射したミサイルを迎撃し、小型ボート6隻も撃沈したと付け加えた。米軍は、「モスキートボート」と呼ばれるイラン革命防衛隊の小型高速艇部隊を攻撃して壊滅させたと説明しているが、イラン国営放送は「民間人乗客5人が死亡した」と反論している。

引用:イラン国営放送
引用:イラン国営放送

ホルムズ海峡封鎖作戦と、船舶の脱出を支援する「プロジェクト・フリーダム」を同時に遂行しているクーパー司令官は、前日にアパッチヘリに搭乗し、海峡周辺を視察した。

米国は、先月13日に開始したホルムズ海峡封鎖作戦により、これまでに商船50隻を引き返させたと主張している。米海軍は、イランが設置した機雷を回避する安全航路を構築し、船舶を保護していると説明した。

イランは、米国がホルムズ海峡周辺で「プロジェクト・フリーダム」を開始すると、直ちに反撃に出た。イラン国営テレビは、米軍駆逐艦に向けてミサイルが発射される映像とともに、ホルムズ海峡に接近する米軍艦に対し、ミサイル、ロケット、ドローンによる警告射撃を行ったと伝えた。

イラン海軍は声明で、「米軍艦がホルムズ海峡に接近しないよう警告したにもかかわらず、これを無視したため、巡航ミサイル、戦闘用ドローン、ロケットを発射せざるを得なかった」と主張。「米軍艦はレーダーを停止した状態で海峡に接近し、その後レーダーを再起動した」と付け加えた。

引用:X(旧Twitter)
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またイラン側は、米国によるホルムズ海峡接近の試みは停戦合意違反だとし、「こうした行動の責任と危険な結果は敵に帰することになる」と警告した。

さらに、米軍艦だけでなく周辺湾岸諸国への攻撃も再開され、アラブ首長国連邦(UAE)の石油施設では火災が発生した。

UAE外務省は、「イランがミサイルとドローンを用いて民間施設を標的としたテロ攻撃を再開し、その結果インド人3人が負傷したことを強く非難する」と表明した。

UAE国防省は、イランから発射された巡航ミサイル4発を探知し、このうち3発を領海上空で迎撃、残る1発は海上に落下したと発表した。

イランはUAEに向けて十数発のミサイルとドローンを発射し、フジャイラ港の石油施設では火災が発生した。

引用:イラン国営放送
引用:イラン国営放送

約1か月前の停戦開始後、初めてUAE住民に避難命令が出され、ドバイやアブダビ行きの航空機は空中で進路変更を余儀なくされた。

UAE攻撃については、イラン国内からも批判の声が上がっている。イラン反政府系メディア「イラン・インターナショナル」は、マスード・ペゼシュキアン大統領が革命防衛隊によるUAE攻撃について、「政府の事前認識や協力なしに行われた無責任な行為だ」と激怒したと独自に報じた。

イランのアッバース・アラーグチー外相は、「ホルムズ海峡『プロジェクト・フリーダム』は『デッドロック(行き詰まり)プロジェクト』だ」と批判し、「政治的危機に軍事的解決策はない」と強調した。

イラン指導部は、戦闘再開への懸念を示しながら米国との協議継続を求めたが、ドナルド・トランプ大統領は「イランが米国船舶を攻撃すれば、地球上から完全に姿を消すことになるだろう」と警告した。

梶原圭介
梶原圭介

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