問題のイラン高濃縮ウラン、一体どこにあるのか
米国とイランの戦争終結交渉がなかなか進展しない中、核心争点であるイランの高濃縮ウラン(HEU)の行方について、3日(現地時間)、ニューヨーク・タイムズ(NYT)が詳しく報じた。
この日、米国のドナルド・トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、この問題について「われわれが確保する」と述べた。さらに「現時点では、われわれが彼ら(イラン)とともにそれを確保し、破壊することで合意している」と主張した。
米国のマルコ・ルビオ国務長官もこの日、連邦下院の公聴会で、HEU問題が戦争終結交渉の核心だとし、「双方が交換した文書でその問題を明確に扱っている」と述べた。一方で、「今朝の時点でも、彼らの指揮系統から最終承認は得られていない」と説明した。
HEUの相当部分は、米国のバンカーバスター爆弾でも破壊できないほど深い地下に保管されているとされる。米軍がこれを確保するために急襲作戦を行う案も取り沙汰されたが、人的被害など大きな危険を伴う。物質そのものにも危険がある。ウランが漏れ出して湿気にさらされると、有毒化するおそれがあるためだ。そのためトランプ政権は現在、イランが何らかの見返りを受ける代わりにHEUを引き渡すよう、外交努力に重点を置いている。

国際原子力機関(IAEA)は、2025年6月時点で、イランが60%まで濃縮したHEU約440キロを備蓄していると明らかにした。この物質はスキューバタンクほどの大きさの容器に保管され、備蓄分を複数の場所に分散して保管することもできる。
IAEAは、イランのHEUの大部分が、イスファハン核施設近くの地下に今も保管されている可能性が高いとみている。この物質は、核兵器に使用できる状態になるまでに数週間程度の処理工程を要する。この施設は山の下深くに埋められているため、バンカーバスター爆弾の射程を超えている可能性が高いと専門家は判断している。
米国は昨年6月の「12日間戦争」の際、イスファハン施設のトンネル入り口を損傷させたが、イランは今年初め、保護措置とみられる形でその入り口を再び土で覆ったことが確認されている。さらに、今年になって土の壁が追加されたとの分析も出ている。
一部はナタンズにある可能性も指摘されている。ナタンズも昨年、米軍の爆撃で深刻な損傷を受けたが、ナタンズ核施設から約1マイル(約1.6キロ)離れた場所には、ピックアックス・マウンテンと呼ばれる別の地下施設がある。最近、この場所で防護壁などが設置されるなど、活発な動きが確認されたとNYTは伝えた。
HEUが第3の場所に保管されている可能性もある。専門家はこの場合、イラン政府の協力なしにイランの備蓄分を回収したり廃棄したりすることは、さらに難しくなる可能性があると指摘している。
非営利団体「核脅威イニシアチブ」のスコット・ロッカー副会長は「イランが、米国やイスラエル、あるいは両国が連携して入り込み、その物質を盗んだり、軍事力で除去したりしようとしていると懸念していたなら、複数の場所に分散させたいと考えただろう」と述べた。
IAEAの最新評価によると、イランは計9,040キロの濃縮ウランを保有している。これには、20%まで濃縮されたウラン183キロと、5%まで濃縮されたウラン6,023キロが含まれる。60%のHEUとは異なり、これらを兵器級に転換するには時間がかかるが、イランが稼働可能な濃縮施設を保有している限り、その能力は維持されるとNYTは伝えた。















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