
主要7カ国(G7)首脳会議に出席するため欧州を訪問している高市早苗首相が、英国・ロンドンでキア・スターマー英首相と会談し「経済安全保障に関する日英共同宣言」を発表した。
読売新聞などによると、両国はエネルギーや重要鉱物の供給網強化と多様化に向けて協力を一層深めていくことで合意したという。
両国は日本向けのレアアース輸出規制を実施した中国を念頭に、共同宣言に「恣意的な輸出制限に対し重大な懸念を表明する」と明記した。
また日本と英国は、AI、量子技術、宇宙、サイバー分野など先端技術での協力を促進する新たな枠組み「日英フロンティア・テクノロジー・パートナーシップ」の創設も発表した。
両国は互いを「アジアと欧州における最も緊密な安全保障上のパートナー」と位置付け、軍民両用技術の研究開発などで協力を加速させる方針を確認した。
さらに、英国の洋上風力発電事業に対して東京電力が今後10年間で最大1兆9,000億円を投資する計画などを含む、約3兆8,600億円規模の経済効果が見込まれる共同投資計画でも合意した。
原子力分野では日本原子力研究開発機構(JAEA)と英国の防衛大手ロールス・ロイスが次世代原子炉である高温ガス炉の研究開発で協力する。また、先端半導体の量産を目指す日本の半導体メーカー・ラピダスと英国のAIスタートアップ企業との連携も進められる予定だ。
日本、英国、イタリアの3カ国が進める次世代戦闘機の共同開発計画グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)についても、今月末に期限を迎える官民契約を延長する方針を確認した。
さらに、防衛装備庁と英国国防省が防衛能力産業協議会を新設し、兵器など防衛装備品の共同開発を進めることでも一致した。
高市首相は「日英関係はすでに準同盟国と呼べる水準にある」と述べ、2023年に岸田文雄前首相とリシ・スナク前英国首相が締結した、防衛・貿易・科学技術分野の協力強化を柱とする日英広島アコードをさらに発展させたいとの考えを示した。
約1時間に及んだ首脳会談では、両首脳が互いを「キア」「サナエ」とファーストネームで呼び合う場面もあり、親密さをアピールした。
高市首相は会談後、自身のX(旧ツイッター)への投稿で「1月の訪日時にスターマー首相が猫好きだと話題になったが、今回は英首相官邸の名物猫ラリーに会うことができた」と明かした。
また、日英首脳会談に先立ち、ロンドンのウェストミンスター寺院を訪れ、第一次世界大戦で命を落とした英国の無名戦士の墓に献花したことも報告した。
英国訪問を終えた高市首相はイタリアへ移動し、15日夜にジョルジャ・メローニ伊首相と会談した後、フランス・エビアンで開催されるG7首脳会議に出席する予定だ。















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