
ウクライナは23日、ロシアが占領するクリミア半島を孤立させるため、同半島内の鉄道橋や発電所など重要インフラを攻撃したと明らかにした。
ロシアでは夏の観光シーズンの最盛期を迎えるなか、補給網や電力網の混乱を狙ったウクライナの攻撃が激化しており、クリミア半島では住民向けガソリン販売が停止されるなど影響が広がっている。
クリミア半島は2014年にロシアに武力で占領され、一方的に併合された。ウクライナによる長距離攻撃の増加はロシアに大きな打撃を与え、クレムリンへの圧力を強めている。西側のアナリストや当局者らは、ロシア軍の最近の進軍はほぼ停滞しているとの見方を示している。
ウクライナのミハイロ・フェドロフ国防相は先週「ウクライナ軍はドローンによってクリミア半島を孤立させている」と述べ「近い将来、クリミア半島は島になるだろう。これはロシアにとって予想外の結果をもたらす可能性がある」と語った。
ウラジーミル・プーチン露大統領は最近、ウクライナがエネルギー供給網やロシアの観光産業を妨害しようとしているとの警告を受けたと明らかにした。警告を行った人物については言及しなかったが「ウクライナのドローン攻撃がロシア社会の不安定化を招いている」と述べた。
一方、ロシア国営タス通信によると、アレクサンドル・ノバク露副首相は23日、プーチン大統領に対して、市場の保護を目的に軽油の輸出停止を検討しているほか、航空燃料やガソリンの輸出禁止措置についても協議していると報告した。ノバク副首相はまた、製油所で予定されていた定期点検を延期したことも明らかにした。
ウクライナは今月、モスクワやロシア第2の都市サンクトペテルブルク近郊の施設も攻撃している。
ウクライナ国防省によると、ウクライナ軍のドローンはクリミア半島東部ケルチの火力発電所にある石油貯蔵施設や西部の変電所、クリミア半島第2の都市シンフェロポリの液化天然ガス(LNG)供給拠点を攻撃したという。
また、ウクライナ特殊部隊はクリミア半島内の抵抗勢力と協力し、ロズドルネ村近郊の北クリミア運河に架かる鉄道橋を破壊したとしている。
ウクライナ軍当局はこの橋がロシア軍の補給にとって重要な物流ルートだとし、21日夜から22日にかけてドローンが構造物に衝突して一部で崩落が始まったほか、23日には復旧作業を狙った2回目の攻撃も実施したと述べた。
これらの主張については独自に確認することはできておらず、ロシア当局も現時点でコメントしていない。クリミア半島の一部地域では23日に停電が発生したが、現地の電力会社は「技術的な不具合」が原因であり、24時間以内に復旧するとの見通しを示した。
一方、ウクライナ国防省は22日、ウクライナ軍が今年に入ってからドローンで80万カ所以上のロシア軍関連目標を攻撃したと発表した。また、軍が運用するドローンの95%は国内生産だとしている。














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