
米国のドナルド・トランプ政権が海外の駐留兵力を縮小し、将軍の職を減らすなか、欧州・アフリカ陸軍司令官兼北大西洋条約機構(NATO)連合地上構成軍のクリストファー・ドナヒュー司令官(陸軍大将)が辞意を表明したとされる。
欧州陸軍司令官の職が大将から中将に格下げされることに伴う辞任という見方が出ているが、一部では、トランプ政権との対立説も提起されている。
23日(現地時間)、AP通信やCBSニュースなどによると、ドナヒュー司令官は最近辞意を表明し、司令官の職務は7月2日から、クリストファー・ノリー副司令官(陸軍少将)が代行する予定だという。
陸軍も声明で「陸軍は、ドナヒュー将軍が司令部を率いてきたリーダーシップに感謝する」とし、交代を確認した。後任には、陸軍中将のケビン・アドミラル第3機甲軍団長が有力だと伝えられている。
トランプ政権は、軍上層部のポストを削減し、階級を下げる作業を進めてきたが、欧州陸軍司令官の職も中将級に調整されることが伝えられていた。調整が行われる場合、大将であるドナヒュー司令官は、ほかの大将級の職位に移るか、退役しなければならない。
ただ、報道を総合すると、ピート・ヘグセス国防長官との不和も、辞任の原因である可能性があるとの見方が出ている。CBSニュースは複数の情報筋を引用し「ドナヒュー司令官は、ヘグセス長官と対立を抱えてきた」と報じた。ドナヒュー司令官は、軍内で次期の陸軍参謀総長・統合参謀本部議長と予想されてきた人物だという。
ドナヒュー司令官は2021年、米国のジョー・バイデン前政権がアフガニスタンを撤退する際に現場の兵力を指揮した第82空挺師団長だったが、ヘグセス長官は先月、アフガン撤退の作戦に関する調査を指示したとされる。APはこれについて「すでに数百件のインタビューや、何度かの分析調査があったにもかかわらず、新たな調査を通じて、具体的にどのような情報を探そうとしているのか不明だ」と指摘した。
AP通信によると、ヘグセス長官の就任後、軍の最高位級の将軍20人余りが早期退任または辞任した。チャールズ・ブラウン統合参謀本部議長、リサ・フランケッティ海軍作戦部長、ジェームズ・スライフ空軍参謀次長、リンダ・フェイガン沿岸警備隊司令官、アルビン・ホルシー南方軍司令官、ショシャナ・チャットフィールドNATO軍事委員会の米国代表(海軍中将)などが辞職した。ヘグセス長官は4月には、ランディ・ジョージ陸軍参謀総長を事実上解任したこともあった。















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