「犯人は名前も知らない友人」と主張…ATM爆破未遂の男に懲役6年

中国で、34万人民元(約810万1,700円)もの現金が入ったATMをガスボンベで爆破した男に、懲役6年の判決が言い渡された。男は犯行後も一貫して「友人がやった」と主張し続けたが、裁判所はその主張を退けた。
中国新聞網が23日に報じたところによると、事件は昨年1月18日未明、上海市閔行区にある銀行ATMで発生した。
防犯カメラの映像には、男が午前4時53分ごろ、自身名義のキャッシュカードをATMに挿入し、暗証番号を入力したうえで、出金口が開いたところに白い封筒を入れる様子が映っていた。男はその直後、ライターで封筒に火を付けて現場を立ち去った。
それからおよそ6分後の午前4時59分、ATMが爆発し、周囲には煙が立ち込めた。
爆発のあと、男は再びATMの前に戻り、出金口の中を探ったものの、現金を取り出せないまま、そのまま立ち去ったという。
当時、ATMの中には34万元を超える現金が入っており、機器の破損による被害額だけでも1万5,000元(約35万7,500円)に上った。爆破に使われたのは、携帯用のガスボンベだったとされる。
警察は、防犯カメラの映像と現場に残された証拠をもとに、ホアン容疑者を逮捕した。
しかし同容疑者は、裁判のなかで一貫して容疑を否認した。 犯行の場面に映っていた人物は自分ではなく、「オンライン 上で知り合った友人」だと主張したのだ。
同容疑者によれば、その「友人」からガスボンベの購入を頼まれ、自分の黄色いジャンパーとキャッシュカードを渡したところ、友人がそれらを使って犯行に及んだのだという。
しかし、捜査の過程で押収された同容疑者の携帯電話からは、 犯行前に切断機やガスボンベなどを検索した履歴が見つかった。 さらに、犯行当日には「ATMのこじ開け方」「閔行区の重大 ニュース」といった検索の痕跡も確認されている。
これらについても、「友人が自分の携帯電話を勝手に使った」と説明した。
警察が同容疑者の自宅を捜索したところ、犯行時に着用していたものと同じ黄色いジャンパーが見つかったほか、犯行に使用されたカードも本人名義であることが判明した。
法廷で裁判長が、その「友人」の名前や連絡先を尋ねると、 同容疑者は「姓は張だが、名前までは分からない」と答えた。電話番号についても、「すでに削除した」と 述べたという。
上海市閔行区人民法院は、防犯カメラの映像やキャッシュカードの使用記録、携帯電話の検索履歴、目撃者の証言などを総合的に判断し、ホアン容疑者が犯人だと結論付けた。
同法院は窃盗罪を適用し、懲役6年と罰金1万元 (約23万8,300円)を言い渡した。
実際には現金を一切手にすることができなかったものの、 犯行時にATM内にあった34万元を基準に、犯罪金額が 算定された。裁判所は、同容疑者が最後まで犯行を否認し続けた点も、量刑に反映させたと説明している。
地元のネットユーザーからは「名前も知らない友人に、キャッシュカードと暗証番号を預けたなんて話、誰が信じるのか」「お金は一銭も手にできず、刑務所行きになってしまった」「現代版の自業自得だ」「愚かなことをすれば自分が苦しむ」「泥棒も賢くなければ務まらない」「ドラマの見過ぎではないか」「小説でもここまで書けない」など、あきれた声が相次いでいる。















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