中国、「人工太陽」向けに世界最大の超伝導磁石を開発

中国が「人工太陽」として知られる超伝導トカマク型核融合実験装置「EAST」に使用する2つの中核超伝導磁石を開発した。グローバル・タイムズが28日(現地時間)に報じた。
安徽省合肥市にある中国科学院プラズマ物理研究所(ASIPP)の研究チームが開発した2つの超伝導磁石のうち、1つはD字形のトロイダル磁場コイルだ。長さ21メートル、幅12メートル、高さ3.3メートルで、総重量は582トンに上る。
国営の中国中央テレビ(CCTV)によると、ASIPPのウー・ユー研究員は、磁石にはプラズマを真空容器内に閉じ込め、容器の壁への衝突を防ぐ役割があると説明した。
磁石が生み出す磁場の強さは、今後の実験で実現できるプラズマの温度や密度に影響するという。
専門家のソン・ジョンピン氏はグローバル・タイムズの取材に対し、トロイダル磁場超伝導磁石について、厚いステンレス鋼で作られた閉じたかごのような構造だと説明した。高温のプラズマを磁場によって閉じ込める役割を果たすという。
この磁石がなければ、プラズマを安定して閉じ込めることができず、プラズマが急速に拡散して核融合反応を維持できなくなるとしている。
ASIPPのソン・ユンタオ所長は、磁石に使用された特殊ステンレス鋼・絶縁材・超伝導材は、全て中国国内で生産されたと明らかにした。
CCTVによると、国際熱核融合実験炉(ITER)向けの同型磁石と比べ、中国製の磁石は体積が1.3倍、蓄積エネルギーが3倍で、現時点で世界最大の核融合炉用超伝導磁石だという。
ウー研究員は今後、同様のトロイダル磁場コイル16基を環状に組み立て、装置のプラズマ中心部に6.5テスラの磁場を発生させる計画だと説明した。

ASIPPによると、もう1つの中核超伝導磁石である高温超伝導中央ソレノイドコイルも、全条件での性能試験を完了した。
ソン・ジョンピン氏は、このコイルがプラズマに電流を流して加熱するとともに、一連の過程を通じてプラズマの位置を制御する役割を担うと説明した。
このコイルがなければ、高温プラズマを生成できないか、生成後の安定した制御が困難になるという。
測定データによると、このコイルは60キロアンペアの電流を安定して通電でき、6.03メガジュールのエネルギーを蓄積できる。主要性能は世界最高水準に達したとグローバル・タイムズは伝えた。
ASIPPのチン・ジンガン副所長は、中央ソレノイドコイルについても、超伝導材や構造の設計から製造に至るまで、全工程を中国国内で手掛けたと明らかにした。

















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