
ドイツ連邦検察は1日(現地時間)、2022年にバルト海で発生したノルドストリーム天然ガスパイプライン爆破事件に関連し、ウクライナ軍兵士を起訴したと、ドイツメディアが報じた。
ドイツ公共放送ARDと日刊紙ジュートドイチェ・ツァイトゥング(SZ)によると、ドイツ連邦検察は、事件の容疑者セルヒー・クズネツォウ容疑者(50)を、国際法上の戦争犯罪に当たる民間エネルギーインフラへの攻撃、爆発物使用、施設破壊などの罪で起訴した。
クズネツォウ容疑者は2025年8月21日、休暇で滞在していたイタリアで逮捕され、同年11月27日にドイツへ移送された。ドイツ当局は身柄の引き渡しを受けた後、直ちに逮捕状を執行し、現在はハンブルクで勾留されている。
ノルドストリームは、ロシアからバルト海を経由してドイツへ天然ガスを輸送する海底パイプラインである。
2022年9月、デンマーク領ボーンホルム島沖の国際水域、水深約80~110メートルの海底で大規模な水中爆発が発生し、4本のパイプラインのうち3本が深刻な損傷を受けた。ノルドストリーム1の2本すべてと、開通前だったノルドストリーム2の2本のうち1本が破壊された。パイプ内に圧縮されていたメタンガスが大量流出し、単一事故としては史上最大規模のメタン漏出事故となった。
事件当時は実行犯が特定されておらず、ロシアの関与も疑われていた。

報道によれば、ドイツ検察は、クズネツォウ容疑者がヨット「アンドロメダ号」を指揮し、破壊工作チームを率いていたとみている。捜査では、船内から軍用爆薬のHMXおよびRDXの痕跡が検出されたという。同船は仲介業者を通じて数週間にわたり借りられていたことも判明した。
犯行に使用された爆発物は、深海でも作動するよう設計された高性能の軍用爆薬だった。
共犯7人のうち1人は、その後のロシア・ウクライナ戦争で死亡したとされる。
ドイツメディアは、犯行を裏付ける証拠は極めて強力だと伝えている。特に、イタリアで拘束されていた際に傍受された電話で、自ら関与を認める発言をしていたという。
しかし、クズネツォウ容疑者は容疑を否認している。
一方、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は起訴について、「現時点でコメントするのは時期尚早だ」と述べ、即座のコメントは避けた。
ウクライナ紙ウクラインスカ・プラウダによると、ゼレンスキー大統領はこの日、アイルランド・ダブリンで開かれた記者会見で、「私はまだこの訴訟の詳細について報告を受けていない。少なくとも現時点では確認していない」と説明した。
そのうえで、「両国の関係当局が連絡を取り合うことになるだろう。より具体的な情報を受け取れば、その時点で立場を明らかにしたい」と述べた。














コメント0