「自分より人気のある人物を切った?」ゼレンスキー氏がスター国防相を電撃解任…ウクライナ政権に走る衝撃

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、人気の高い国防相の解任に伴う余波で在任中、最も深刻なリーダーシップ危機に直面している。英フィナンシャル・タイムズ(FT)は20日(現地時間)、ゼレンスキー大統領が自ら解任した国防相の復帰拒否と軍総司令官の交代を要求する抗議が重なり、リーダーシップ危機を迎えていると報じた。
今回の事態は、革新的なドローン(無人機)戦術を主導し大衆的な人気を得た35歳のミハイロ・フェドロフ国防相が15日に電撃解任されたことから始まった。これについてゼレンスキー大統領は「戦争が新たな局面に入ったため、政府に活力を与えるための改閣だ」と背景を説明したが、戦争中に高く評価されていた国防相を変えた点で大きな疑問が提起された。
表面的な解任の理由は、フェドロフ氏とウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官(60)との戦略戦術の対立によるものとされている。フェドロフ氏はドローン中心の非対称戦を主張したのに対し、シルスキー総司令官は伝統的な軍指揮システムを守ってきた。一部では、フェドロウ氏が国防省内の武器調達仲介業者を全面的に排除し、直接取引方式を導入したことに対し、既得権層からの圧力が作用したとの分析もある。
フェドロフ氏の解任事実が知られると、これに反対する市民が街に繰り出し、逆にシルスキー総司令官の退陣要求が相次いだ。結局、ゼレンスキー大統領は怒りを鎮めるため、フェドロフ氏にウクライナ国家安全保障・国防会議(NSDC)の高位職を提示したが、彼は即座にこれを拒否した。関係者は「フェドロフ氏は大衆の圧倒的な支持を背景に強力な交渉力を握っている」とし、「彼が望むのは、ただ国防相の復職だけだ」との雰囲気を伝えた。
フェドロフ氏の更迭については、ゼレンスキー大統領が潜在的な大統領選のライバルを排除しようとしたものだとの見方もある。ウクライナメディアのキーウ・インディペンデントは「今回の決定は、ロシアが戦争に勝利すれば実施されることもない選挙を見据え、高い人気を誇る高官や軍司令官を更迭するゼレンスキー大統領の傾向を如実に示す事例だ」と批判した。続けて「ゼレンスキー大統領による数々の物議を醸す人事の中でも、フェドロフ氏の更迭は今回の戦争に最も深刻な影響を及ぼしかねない」と懸念を示した。実際、ゼレンスキー大統領は過去にも、自身を上回る人気を集めていたウクライナの前軍総司令官、ヴァレリー・ザルジニー氏を更迭し、駐英大使に転じさせた経緯がある。
一方、フェドロフ氏はゼレンスキー大統領の最側近で、ウクライナ副首相兼デジタル改革相を歴任した。軍事と政治経験はほとんどないが、デジタル変革相時代にウクライナ軍へのドローン技術の導入を主導し、その手腕が高く評価された。そのため、ゼレンスキー大統領は今年1月、同氏を国防相に抜てきして全面的な信任を寄せた。実際、長距離ドローンを軸とした戦略は、戦況の流れを変える上で決定的な役割を果たした。















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