「あれだけ中国を叩いたくせに」...トランプ、選挙介入の深刻さを“自ら薄める”

米国のドナルド・トランプ大統領は先週、中国による米国選挙への介入を「史上最大規模の選挙データ侵害」と位置付け、強く非難していた。しかし、わずか5日後には「我々も中国に対して同じことをしている」と述べ、問題の重大性を事実上薄めた。中国への制裁や報復措置にも触れておらず、対中強硬発言と実際の対応との温度差が浮き彫りになったとの指摘が出ている。
トランプ大統領は21日、ホワイトハウスでレバノンのジョゼフ・アウン大統領との首脳会談を終えた後、記者団の取材に応じた。中国による米国選挙への介入疑惑について問われると、「その件はずっと前に起きたことだ。現在の中国は当時とは少し違うかもしれない」と語った。
さらに、「彼らも我々に対してそうしたことをしており、我々も彼らに同じことをしている」と説明した。その上で、「率直に言えば、我々も彼らに対して同じことをしている。一方的な関係ではない」と述べている。
この発言は、わずか5日前の16日にホワイトハウスで行った国民向け演説で示した姿勢とは大きく異なる。トランプ大統領は当時、中国が2020年以降、米国の有権者2億2,000万人分の情報を違法に取得したと主張し、「史上最大規模の選挙データ侵害」と断定した。
また、「今回のデータ流出は、選挙の安全を脅かす前例のない悪夢をもたらす」と訴え、25分間にわたって中国を激しく非難していた。
ところが、今回の発言では、中国への制裁や追加の報復措置について一切触れなかった。むしろ、トランプ大統領の演説が生中継された翌日、ホワイトハウスは、今年9月に予定されている中国の習近平国家主席による米国への国賓訪問の準備が予定通り進んでいると明らかにしている。
米CNNは、「トランプ大統領は5日前、中国による選挙介入を米国の民主主義を脅かす重大な安全保障問題と位置付けたが、今回は『我々も同じことをしている』と述べ、国家間で日常的に行われる情報活動であるかのように描写した」と評価した。
中国の行為を「史上最大規模の選挙データ侵害」であり、「選挙の安全を脅かす前例のない悪夢」だと断定し、国民向け演説まで行ったにもかかわらず、今回は米国も中国に対して同様の活動をしていると認めた形となる。トランプ大統領自身が問題の深刻さを薄める結果になったとの分析も出ている。
















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