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孤独を感じる現代社会で注目を集める「ハグサービス」…新しい心のケアビジネスとその背景

荒巻俊 アクセス  

ヨーロッパで「ハグショップ」が拡大中

悩みを聞いて抱きしめる…主な顧客層は?

引用:ニューヨーク・ポスト
引用:ニューヨーク・ポスト

最近、ヨーロッパで「ハグサービス」を提供するビジネスが人気を集めている。

先月「ニューヨーク・ポスト」などの海外メディアによると、ポーランドを中心にヨーロッパで「ハグショップ」の流行が広がっているという。

2年前に初めてハグショップ事業を始めたポーランドの起業家アレクサンドラ・カスペレク氏は、「孤独を感じやすい現代社会で、時には一つのハグが力になると感じ、それを専門にする店を開いた」と述べ、「これほど多くの人々の関心を集めるとは思わなかった」と語った。

現在、彼女が運営するハグショップを兼ねた心理療法センター「Ania Od Przytulania」は、複数の支店を開設し事業を拡大している。主な顧客は40〜60歳で、人気が高まり数週間前には予約が必要な程だったという。

カスペレク氏は、「顧客と会ったら、まず簡単な自己紹介を、その人の悩みを聞く」とし、「そして、話をしているうちにハグが必要だと感じたら抱きしめ、温かい感情を伝えるようにしている」と述べた。

カスペレク氏が運営するハグショップは、不適切なトラブルを防ぐために厳格なルールを設けているという。実際にハグは健康に良いのだろうか。

ハグ(抱擁)は、お互いに体を寄せ合い、温もりを分かち合う行為だ。愛する人や親しい人と身体接触をすると、健康面でもプラスの効果が得られる。ハグをすると、体内で「オキシトシン」というホルモンが分泌される。オキシトシンは脳の視床下部で生成され、血液中に放出されるホルモンだ。相手との絆や信頼、思いやりの感情を高める機能があり、一般に「愛のホルモン」と呼ばれる。

血圧を下げ、ストレスホルモンの「コルチゾール」レベルを低下させ、神経伝達物質のアドレナリンやセロトニンを増加させる効果もある。実際に、米ノースカロライナ大学の研究チームは、ハグと健康との関係を明らかにするため200組のカップルを対象に実験を行った。

一方のグループの夫婦や恋人にはビデオを見ながら20秒間ハグをするよう指示し、もう一方のグループには身体接触をしないようにした。その結果、ハグをしたグループは身体接触がなかったグループに比べて血圧と心拍数が2倍以上低く、ストレスホルモンも少ないことがわかった。

一方、自分自身を抱きしめる「セルフハグ」も健康に良い影響を与えるという。米カリフォルニア大学バークレー校心理学科のアリソン・ハーヴィー教授の研究チームは、自己スキンシップが精神の健康に与える影響を調査するための研究を行った。

研究チームは、121人の大学生を2つのグループに分け、毎日20秒間、一方のグループは人差し指と親指を合わせて叩き、もう一方のグループは同じ時間自分自身を撫でるよう指示した。

実験は1か月間続けられ、撫でる動作は、胸や腹に片手を置くか、自分をハグするように腕を撫でる形で行われた。実験の結果、1か月間毎日20秒間「セルフハグ」を行ったグループは、そうでないグループに比べてストレスレベルが低く、自己共感力が高まり、精神的健康も向上したことが確認された。また、長期間続けるほど、精神的健康の指標が改善することも分かった。

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