
野生の象の個体数増加に伴って人身被害も増えているタイで、象が観光客を襲い死亡させる事故が発生した。
3日(現地時間)「AFP通信」と「バンコック・ポスト」などによると、2日午前5時30分頃、タイの中部に位置するナコーンラーチャシーマー県のカオヤイ国立公園のキャンプ場で、野生のオス象1頭が65歳のタイ人観光客を襲った。
目撃者の証言によると、象はキャンプ場のテント付近で妻と散歩していた観光客を鼻でつかみ、地面に叩きつけた後、踏みつけた。
公園管理員や現地警察などが現場で象を追い払ったが、襲われた観光客は死亡した。
事故当時、キャンプ場の他の観光客もこの光景を目撃したが、全員が暴れる象に恐れをなし、テントから出て助けようとする勇気が出なかったという。
公園関係者は、「フライ・オイワン」という名のこの象が以前にも地元住民2人を襲撃し死亡させた経歴があると説明した。
この象はまだ解決されていない複数の死亡事故にも関与している可能性が指摘されている。
この象は攻撃性が高まる発情期に入ったと推測される。公園側は象の行動矯正や他地域への移送などの対応策を検討中だと伝えられている。
タイ国立公園の野生動植物保護局によると、2012年以降、野生象によって命を落とした人は220人以上に上る。
2024年12月にもタイ北部のルーイ県プーカドゥン国立公園で40代のタイ人女性が象の襲撃を受けて死亡する事故があった。
タイに生息するアジアゾウは国際自然保護連合(IUCN)の「危機」絶滅危惧ランクに分類されているが、最近、野生象の数が増加する中で人間との衝突が増えているとの分析がある。
これを受け、保護当局も野生象の数を調整するため、先月下旬から東部トラート県などでメス象に麻酔銃で避妊注射を接種し始めた。














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