入社初日に「退職代行」利用…採用現場に変化

新入社員が入社初日に「退職代行サービス」を利用して会社を辞めるケースが相次ぎ、採用現場にも変化が表れている。
3日、中京テレビによると、愛知県の退職代行専門業者「ヤメカド」には最近、入社式を終えたばかりの新入社員から緊急の退職依頼が寄せられた。
退職代行サービスは、労働者に代わって会社へ退職の意思を伝えるもので、退職の過程で生じ得る対立や精神的な負担を軽減する役割を担う。
ヤメカドの松山友美代表は「入社式を終えた後、昼休みにすぐ退職依頼の電話があった」としたうえで、「十分な研修もないまま放置される状況に強い不安を感じ、もう出勤したくないという訴えだった」と語った。
この業者は昨年8月の開業以来、月平均約10件の依頼を受けてきたが、今年は入社初日だけで早くも2件の依頼が寄せられるなど、早期退職の事例が増えているという。
若者の間では、こうした現象をいわゆる「ガチャ文化」で説明する声もある。希望する部署に配属されるかどうかを運任せにする状況は「配置ガチャ」、どのような上司に当たるか分からない場合は「上司ガチャ」と呼ばれ、運が悪いと判断すれば未練なく会社を去るというのだ。
退職理由も以前とは変化している。「昼休みに集団で食事をする文化が嫌だ」や「隣の席の同僚の体臭に耐えられない」など、個人の好みや感情が退職の決定的な理由となるケースも見られている。
こうした空気の中で、先輩社員の負担も増している。ある情報技術(IT)企業の関係者は「入社1~2年目の後輩は、まるで客のように感じる」としたうえで、「価値観の違いが大きく、やり取りそのものが大きなストレスだ」と漏らした。
企業の人事コンサルタント、安藤健氏は「新入社員に『分からないことがあれば聞いて』と言って放置するのは禁物だ」としたうえで、「先輩側からまず声をかけ、『あなたはこの組織に受け入れられている』という安心感を与えることが重要だ」と指摘した。













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