ジェットコースターで首を負傷し、鎮痛剤に依存した50代の英国女性が2年間苦悩「死ぬところだった」

遊園地のアトラクションで首を痛めたことをきっかけに、処方された鎮痛剤に依存し、2年間苦しんだ英国人女性の体験が注目を集めている。毎晩、鎮痛剤を12錠ずつ飲み、事実上の過剰摂取を繰り返していたこの女性は、「薬をやめられなければ、今頃は死んでいただろう」と明かした。
3月31日(現地時間)、英紙デイリー・メールなどによると、英スコットランドのグラスゴー近郊に住むジリアン・オーウェンズさん(50)は、2012年、遊園地でジェットコースターに乗った際に首を痛め、その後、主治医から鎮痛剤のココダモールを処方された。
ココダモールは、コデインとパラセタモールを組み合わせた複合鎮痛剤で、一般用医薬品では十分な効果が得られない場合に処方される。コデインは依存性のあるオピオイド系成分として知られ、パラセタモールは過剰摂取すると肝臓や腎臓に深刻な障害を及ぼす恐れがある。
オーウェンズさんは当初、必要な時に限って1日最大6錠を服用していたが、結婚生活が破綻した後、次第に薬に依存するようになったと話した。服用開始から約4カ月で、服用量は毎晩12錠にまで増え、主治医は2年間、2週間ごとに100錠ずつ処方し続けた。
オーウェンズさんは「薬を飲み始めると緊張がほぐれ、ストレスが和らいだ」「何とか耐えられそうな気がした」と語った。
首の痛みは和らいだものの、不眠が続いたため、就寝前に薬を飲むことが習慣になった。やがて2錠では同じ感覚が得られなくなり、服用量はさらに増えていった。オーウェンズさんは「3~4カ月ほどたった頃には、毎晩12錠ずつ飲んでいた。事実上、毎晩過剰摂取していたことになる」と述べた。
その後、生活は次第に崩れていった。薬が切れると極度の不安に襲われ、知人に薬を分けてほしいと頼み込むこともあった。勤務中のミスも増え、集中力も低下した。同僚は異変に気付き、家族もオーウェンズさんが薬の影響で昼間に眠ってばかりいることに気付くようになった。本人は「毎日、頭の中は家に帰ってココダモールを飲むことばかりだった」と振り返った。
オーウェンズさんは家族の勧めを受け、2020年1月、2週間かけて薬を完全に断ち、依存から抜け出した。離脱症状は深刻だったが、その後はスピリチュアル・ライフコーチとして新たな人生を歩み始めた。オーウェンズさんは「子どもたちの父親が亡くなるなど、その後もつらい出来事は多かったが、ココダモールに再び頼ることはなかった」「今は自分の人生を以前よりずっとうまくコントロールできている。自由になった気分だ」と語った。
最近では、自身の体験をまとめた動画を「TikTok」に投稿し、25,000回以上再生されるなど話題を集めた。オーウェンズさんは「薬をやめていなければ、今頃この世にいなかったか、子どもたちや家族との関係が滅茶苦茶になっていただろう」とした上で、「依存に苦しんでいるなら、主治医に相談し、体系的なプログラムを通じてやめるべきだ。私のように1人で無理にやめる方法は勧めない」と強調した。













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