
ジープ、フィアット、クライスラー、プジョーなどのブランドを傘下に持つ自動車大手ステランティスは、電気自動車事業縮小の影響で初の年間赤字を計上した。
ステランティスは26日(現地時間)に公開した「2025年下半期暫定実績報告書」で、昨年の年間純損失が223億ユーロ(約4兆1,120億円)に達したと明らかにした。同社は、前年度に55億ユーロ(約1兆140億円)の黒字を記録していた。
今回の赤字の主な原因は、254億ユーロ(約4兆6,830億円)規模の資産減損だとCNBCは説明した。ステランティスは電気自動車の需要拡大が予想より遅れることを受け、関連投資を帳簿上の損失として処理し、電気自動車戦略を大幅に縮小した。ステランティスは今年の5月に新たな戦略を発表する予定だ。
ステランティスのアントニオ・フィローザ最高経営責任者(CEO)は「エネルギー転換の速度を過大評価し、実際の消費者の現実的な要求と経済的能力、欲求から乖離していたことに対するコストを相当程度反映した」と述べた。
さらに「消費者が内燃機関車とハイブリッド車、電気自動車を自由に選択できるよう事業構造を再編する必要性を確認した」と語った。
ステランティスは「ラム1500 REV」の発売を中止するなど、収益性の低い電気自動車モデルの開発を整理するとした。代わりにHEMI V8エンジンをラム1500ラインアップに復帰させ、ジープ・チェロキーと次世代ジープ・コンパスなど内燃機関車とハイブリッド車の競争力を強化することにした。
ステランティスは財務健全性確保のため、今年の配当金支払いを一時中断し、最大50億ユーロ(約9,220億4,250万円)規模の永久ハイブリッド債を発行して流動性を強化する計画だとした。
ステランティスの発表は、世界中の自動車メーカーが電気自動車計画を見直す動きの中でなされたとCNBCは伝えた。ゼネラルモーターズやフォード、ホンダなど主要自動車メーカーは最近数か月間、電気自動車投資削減による数十億ドル規模の損失を発表している。
ブルームバーグ通信は、ステランティスがフィアットやオペル、プジョーなど大衆向け欧州ブランドのコスト削減のため、提携先である中国の電気自動車スタートアップ「リープモーター」の電気自動車技術を導入する方針を進めていると報じた。技術導入が実現すれば、欧州の主要自動車メーカーが中国企業の技術を導入する初の事例となる。













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