
香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」によれば、タイ族(ダイ族)の女性たちは新年を迎える時期になると、鶏料理を縁談の手がかりとして市場へ持ち込み、求婚者を募るという。
タイ族では新年を迎えると、鶏をさばいて調理し、若い女性が華やかな伝統衣装を身にまとって鶏料理を携え市場へ向かう。そこで気になる男性に対し、料理を差し出す慣習があるとされている。男性が値段を尋ねた際、女性にその関心がない場合は価格を2倍に設定することで、遠回しに拒絶の意を示す。一方で気に入った相手であれば、女性は椅子を差し出し、隣に座るよう勧めるという。
男女は出会いの過程で、「食べ物は分け合うほどおいしく、荷物は一緒に持つほど軽くなる」「一緒に食べれば鶏肉がよりおいしく感じられる」といった言葉を交わすと伝えられている。その後、「周囲が騒がしすぎる」との理由で料理を携え近くの森へ場所を移し、そこで互いの気持ちを率直に伝え合うのが慣習とされる。
この儀礼において、男性は美しく心優しい女性を、女性は勤勉で勇敢な男性をそれぞれ選ぶとされる。こうした風習は単なる交際文化にとどまらず、タイ族の社会構造とも深く結び付いている。
中国のオンライン百科事典「百度百科」は、タイ族の求愛文化は母系社会の伝統に由来しており、女性と共同体を重視する価値観が男女関係の構築にも影響を及ぼしてきたと説明している。













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