
英国の女性が、職場の同僚らが自分と性的関係を持つのは誰が先かを賭けの対象にしていたと知り、セクハラ訴訟を起こした。しかし、手続き上の問題により敗訴し、波紋が広がっている。
9日(現地時間)、「デイリー・メール」などの報道によると、英イースト・アングリア・ホーム・インプルーブメンツに勤務していたモリー・クレイギー氏は、2022年9月に入社した。入社から2カ月後、男性同僚2人が自身を巡り「誰が先に寝るか」を賭けていたと聞かされ、そのうち1人は管理職であったと主張している。
当時20代前半であったクレイギー氏は、この出来事をきっかけに同僚から性的対象として扱われたと感じたと法廷で証言した。また、会社から採用理由として「高齢の顧客を威圧しなさそうだから」と言われたとも訴えている。その後、同氏は会社を相手取りセクハラ訴訟を提起した。
裁判所「性的嫌がらせに該当」 しかし「時効」の壁
裁判所は、同僚らが女性社員との性的関係を賭けの対象にした行為について、「性的性質を持つ望まれない行為」に当たるとして、セクハラに該当すると判断した。しかし、訴えが法定期限を過ぎて提起されたことを理由に、請求を棄却する判決を下した。行為自体に問題はあるものの、手続き上の要件を満たしていないと結論付けている。
一方、別途提起されていた未払い有給休暇手当の請求については認め、会社側に4,775ポンド(約100万円)の支払いを命じた。ただし、会社は現時点でこの金額を支払っていない。
会社、逆に7,500ポンド(約157万円)の訴訟費用請求
その後、会社は訴訟費用としてクレイギー氏に7,500ポンド(約157万円)を請求した。しかし裁判所は、この申し立ても提出が遅れたことを理由に退けた。裁判所は、仮に期限内に請求されていたとしても認めなかった可能性が高いと付言している。
会社側は法廷で「彼女は当初から根拠のない案件で裁判所を操作しようとした」と主張し、訴訟費用の問題を理由に有給手当の支払いを保留していると述べた。
オンラインで「不買」批判相次ぐ
この記事には1,500件を超えるコメントが寄せられ、オンライン上でも議論が続いている。多くの共感を集めたコメントの大部分は、会社側の対応を批判する内容であった。
ある利用者は「このような職場文化は現代では許されない。女性が不快感を抱く理由はまさにこうした環境にある」と指摘した。別の利用者は「この会社名を覚えておき、契約は他社に任せる」とし、事実上の不買を示唆した。
また、「否定的な世論は企業の評判に大きな打撃を与える」との声や、「訴訟は棄却されたが、記述的な理由に過ぎない」と判決の構造を指摘するコメントも共感を集めた。一部からは「なぜ時効を過ぎた案件が裁判まで進んだのか」と手続き面を疑問視する声も上がった。
今回の判決は、セクハラの事実を一部認定しながらも、手続き上の問題で請求が認められなかった事例として、現地でも波紋が広がっている。













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