
中国の若者が、日本の回転寿司チェーン「スシロー」に熱狂している。一部店舗では入店待ち時間が5時間に達するほどだ。中国市場での好調な業績を背景に、スシローを運営する外食企業フード&ライフカンパニーズの株価も、今年に入って20%以上上昇している。
最近、中国のSNSでは、スシローで食事を終えた後、空いた皿を塔のように積み上げる、いわゆる「スシロータワー」の動画が相次いで投稿されている。ブルームバーグによると、中国版TikTokの「抖音(ドウイン)」では、60枚以上の皿を積み上げた動画が200万件を超える「いいね」を集めた。一部の利用者は80枚以上の皿を積み上げ、大食いぶりを競っている。
スシローは日本では手頃な価格の回転寿司ブランドとして知られているが、中国では行列のできる人気店として定着している。2021年に広州へ初出店したものの、本格的なブームは昨年末の上海進出以降に始まった。開店当時は約700組が入店を待ち、一部の客は14時間以上列に並んだと伝えられている。
その人気は半年が経過した現在も衰えていない。中国メディアによると、広州や深圳など主要都市の店舗では、週末ごとに200〜500組が順番待ちをしている。人気エリアの店舗では5時間以上待つケースも珍しくない。ブルームバーグによると、一部の消費者は中古取引プラットフォームで約30元(約710円)を支払い、順番待ちを代行してもらうこともあるという。
スシローの中国での成功は業績にも表れている。現在、中国は日本に次ぐスシローの第2の市場となった。親会社のフード&ライフカンパニーズは昨年、海外で234店舗を運営していたが、その多くは中国や香港、台湾など中華圏に集中している。同社は今年下半期までに海外店舗数を320店舗以上へ拡大する計画で、年内には米ニューヨーク・タイムズスクエアにも初出店する予定だ。
投資家の関心も中国事業の成長性に集まっている。フード&ライフカンパニーズは今年度上半期だけで、年間営業利益目標の約70%を達成した。海外事業の収益が急増したことが大きく寄与した。その結果、同社株は今年に入って約23%上昇し、日本の代表的な株価指数であるTOPIXの上昇率を大きく上回った。
業界では、スシロー成功の背景として価格競争力を挙げる声が多い。中国におけるスシローのメニュー価格は8〜28元(約190〜660円)程度だ。不動産市場の低迷や内需不振によって消費マインドが冷え込む中でも、比較的手頃な価格で日本式の寿司を楽しめる点が若年層を引きつけていると分析されている。













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