「北朝鮮の武器輸送、ロシア船が北朝鮮港に停泊」…秘密取引は継続か

ロシアの貨物船が今週、北朝鮮の羅津港に停泊したことが確認され、米国の北朝鮮専門メディアNK NEWSは26日、両国間で武器の違法輸送が続いていると報じた。
北朝鮮北東部の羅津は、2023年8月以降、ロシア向け武器輸出の主要な拠点とされている。
報道によれば、「レディR」とみられるロロ(roll-on・roll-off)船が23日から24日にかけて羅津港に停泊し、今月1日にも同港に寄港したことが衛星画像で確認された。
「レディR」または「アンガラ」とされるロシア船は先月にも羅津港に停泊したとみられるが、当該時期の衛星画像の約3分の1は雲に覆われており、船舶の特定には精度上の制約があった。
今月は曇天の日が少なかったものの、「レディR」が羅津港に寄港したのは2回にとどまった。他の武器輸送船が同港に寄港した可能性もあるが、衛星画像では確認されていない。
過去1年間の武器密輸の試みは月平均23回と推定され、2023年の月平均57回から大幅に減少した。
今年に入ってからは、衛星画像で確認された事例は月平均2回前後にとどまっている。
北朝鮮はロシアに170mm自走砲や240mm多連装ロケット(MLRS)を数百門以上供給したほか、ソ連製の砲や曲射砲、数百万発の弾薬も提供したと専門家は分析した。
また、60mm、140mm迫撃砲や107mm多連装ロケットなど、北朝鮮独自の武器も供給されたことが確認された。
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