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大学進学の危機を救った村人たちへ…中国IT長者、故郷の60歳以上全員に「21万円のお年玉」を10年継続

川田翔平 アクセス  

引用:サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)
引用:サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)

中国のある億万長者が、毎年春節(旧正月)が近づくと幼少期に自分を助けてくれた故郷の高齢者たちにお小遣いや高価な生活用品を贈るという心温まる話が注目を集めている。

13日付の香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」によると、中国の大手電子商取引企業「京東集団(JD.com)」の創業者であり取締役会会長を務める劉強東(リュウ・キョウトウ)氏は、毎年春節を迎えるたびに故郷である江蘇省宿遷市光明村を訪れ、村の高齢者たちに現金や家電製品などを贈っているという。村には約1,400世帯が暮らしているとされている。

リュウ会長は今年も故郷を訪れた。報道によると、彼は8日に村を訪問し、60歳以上の高齢者に1万元(約21万円)を贈呈した。村に住むジョさんは、「村委員会からリュウ会長が8日に村を訪れると伝えられた」とし、「贈り物を受け取るには戸籍のコピーと身分証の提出が必要だと言われた」と語った。また、ジョさんは「両親がともに60歳以上なので、合計で4万元(約85万円)を受け取った。昨年はダウンジャケットや食品などもいただいた。私たちは彼にとても感謝している」と述べた。

71歳の高齢者の一人は、「リュウ会長がこれ以上贈り物をくれなくても十分感謝している」と感謝の意を示した。彼は「これをする義務は全くない。彼が一生懸命働いて稼いだお金だ」と述べ、「10年間こうした贈り物を続けてくれただけで十分だ。私たちは彼を決して忘れない」と付け加えた。

リュウ会長のこのような善行は、貧しかった幼少期に故郷の人々から受けた助けに対する恩返しとして始まった。故郷で初等・中等教育を受けたリュウ会長は、1992年に大学に入学したものの、家計が苦しく学費の調達が難しかった。これを知った村の人々は、当時の現金500元(約1万1,000円)と76個の卵を集めて支援したという。

リュウ会長は、「村の人々の支援が、私が世界に向かって進む出発点だった」と語っている。彼は2016年から妻の章澤天(Zhang Zetian)さんと共に毎年故郷を訪れ、高齢者たちに現金や高価な生活用品を贈り続けているという。リュウ会長の資産は495億元(約1兆554億円、2024年基準)とされ、中国の富豪ランキングでは72位、江蘇省内では8位に位置している。

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