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メキシコの伝統が崩壊? 40年続いた闘牛文化に大改革の波…牛を殺さず闘う時代へ

佐藤美穂 アクセス  

引用:EPA通信
引用:EPA通信

世界最大の闘牛場を誇るメキシコで、「牛を殺さない闘牛」の導入が提案された。動物虐待を巡る議論が激化し、廃止を求める声が高まる中での妥協案であり、今後の進展が注目されている。

13日(現地時間)、メキシコシティのクララ・ブルガダ市長は記者会見で、動物を殺傷しない新しい闘牛のルールを提案し、関連法案の制定に向けた方針を示した。

ブルガダ市長は「流血の惨状は芸術でも伝統でもなく、いかなる理由でも正当化できない」と指摘し、「動物福祉を重視する社会の変化を踏まえ、闘牛の在り方を見直す時が来た」と強調した。

さらに「憲法が動物を知覚を持つ存在として定義しているため、全市民には動物を尊重する義務がある」と述べ、「そのため、動物虐待行為は許されるべきではない」と強調した。

提案された「非暴力的闘牛」は牛を殺すことなく、その力を抜くことを目的としている。闘牛場内外を問わず、牛を殺すことは禁止され、バンデリージャ(小旗で飾られた槍)や槍、ナイフの使用も一切認められない。闘牛士が使用できるのは赤いマントのみとされている。

メキシコではこれまで闘牛の残虐性を巡る論争が続き、その存続について議論が繰り広げられてきた。闘牛はスペイン、ポルトガルを含むイベリア半島や一部の中南米諸国における伝統文化であるが、牛を興奮させた後、徐々に殺す手法が「動物虐待」として批判されてきた。

メキシコ当局は「非暴力的闘牛」の提案が関連業界の意見を反映したものであると説明している。国内では近年、裁判所による闘牛禁止判決が相次いでいるが、牧場主や関連業界はこれを「過度な権利侵害」として反発している。

ブルガダ市長は「広範な和解を図りつつ、メキシコシティを動物保護の先駆けとして位置づけ、関連業界の困難も軽減する必要がある」と述べ、市議会での議論継続を求めた。

メキシコシティには世界最大の闘牛場であるプラサ・メヒコがあり、現地メディア「エル・ウニベルサル」などによると、メキシコの闘牛関連産業の年間売上高は68億ペソ(約507億2,593万円)に達しているという。

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