
世界限定275台、価格は270万ドル(約3億8,600万円)という超希少なハイパーカー「メルセデスAMGワン」が、ドイツの一般道で突如炎上し、全焼するというショッキングな事故が発生した。
この事故は6月4日、インドの報道機関NDTVが伝えたもので、SNS上には炎に包まれる車両の映像も拡散されている。
運転していた人物は、火が車体全体に回る直前に脱出して無事だったものの、車両は消防による消火活動の甲斐なく完全に焼失。モデルの希少性と価格からも、その損失の大きさが際立っている。
今回の火災は、同モデルで確認された2件目の炎上事故だ。専門家の間では、F1由来の複雑なハイブリッドシステムに起因する可能性が指摘されているが、現時点で正確な出火原因は特定されておらず、詳細な調査が進められているという。
AMGワンは、F1マシンに搭載される先端技術を市販車に落とし込んだコンセプトで誕生したモデル。ガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用し、圧倒的なパフォーマンスを発揮する一方で、極めて高度な整備が求められることでも知られている。
特にエンジンは5万km走行ごとに完全分解と再組み立てが必要とされており、その技術的な複雑さが今回の火災の要因になった可能性も否定できない。