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火星移住計画に朗報!地表近くの氷発見で「飲料水・酸素・燃料」現地調達が現実に、NASA有人探査着陸地候補も浮上

荒巻俊 アクセス  

米ミシシッピ大学の研究チーム、火星のアマゾニス平原で特異な地形を発見

赤い惑星「火星」で水深1m未満の浅い地下に氷が存在する可能性が高い地域を確認したと、BGRなど海外メディアが最近報じた。この研究成果は、学術誌『Journal of Geophysical Research: Planets(地球物理研究ジャーナル:惑星編)』に掲載された。

米ミシシッピ大学地質学科の研究チームは、火星偵察軌道衛星「MRO(Mars Reconnaissance Orbiter)」に搭載された高解像度カメラ「HiRISE」の映像を分析し、火星の中緯度地域に位置するアマゾニス平原北部で特異な地形を発見した。

引用:ミシシッピ大学
引用:ミシシッピ大学

この地域には、なだらかなクレーター、多角形のひび割れ、いわゆる「脳地形」と呼ばれる地形が存在する。研究チームは地形学的分析を通じて、一部の地域で地表から1m未満の深さに氷が存在する可能性が高いことを突き止めた。

研究チームは、この場所でAP-1、AP-8、AP-9という3つの有望な地点を発見した。これらの地点は、氷が部分的に溶けて沈下して形成されるモザイク状の土壌と、侵食されたクレーターの縁につながっている。

引用:地球物理研究ジャーナル:惑星編
引用:地球物理研究ジャーナル:惑星編

この研究の主著者であるミシシッピ大学の博士研究員エリカ・ルージ氏は、「氷が地表に非常に近いため、地質サンプル採取用のドリルで到達可能だ」と述べた。

アマゾニス平原の利点は、比較的温和な寒さと豊富な太陽エネルギーが得られることだ。宇宙船や探査基地に搭載されるバッテリーが効率的に機能し、氷が蒸発しにくいことから、長年米航空宇宙局(NASA)の有人探査着陸地候補として注目されてきた。

火星表面のそれほど深くない場所に水が存在することは、宇宙現地資源利用(ISRU)技術の実現可能性を示唆している。氷を溶かして飲料水を得たり、水を酸素と水素に分解して宇宙飛行士の呼吸を助けたり、さまざまな機器の燃料として利用したりすることが可能だ。

これにより、宇宙船の打ち上げ重量を大幅に削減し、火星基地の建設コストを抑えることができる。また、地下の氷は火星で古代生命体の痕跡を探るうえで、重要な手がかりとなるだろう。

火星での氷の掘削と分析の経験は、今後木星や土星の氷衛星への探査に用いられる機器の改良にも貢献し、惑星天文学の新たな地平を切り開くことが期待されている。

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